習皇帝の来年秋の永世皇帝への野望で人事の前哨戦が始まっているようです。宮崎さんが詳しく書いてくれています。
何と、ウィグル弾圧の張本人が出世するようです。これも、世界に対する挑戦と言えるでしょう。
それでも、金の為にこんな国を延命させようとする金の亡者達は反省もしないのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)12月27日(月曜日) 通巻7172号 <前日発行>
中国共産党、第二十期党大会は来秋、人事の前哨戦はじまる
陳全国は常任委入りの可能性大、ライジングスターは馬興瑞(広東省長)
12月26日、新彊ウイグル自治区におけるウイグル族弾圧の元凶、悪代官といわれた陳全国が、ポストを解かれ、入れ替わり に馬興瑞(広東省長兼深セン特別市党委員会書記)がウルムチへ入る。
西側メディアはウイグル弾圧の国際世論批判の圧力で解任されたのだと「知ったかぶり」の解説が多いが、逆である。
陳全国は出世し、来秋に開催予定の第二十期党大会で、トップセブンの中央政治局常務委員に昇格する可能性が高い。
何故って? 党の方針に断固として従い、前任地のチベットでも、チベット仏教寺院を破壊し、僧侶を弾圧した。
新彊ウイグル自治区の省都ウルムチへ赴任するや、ウイグルの反政府活動家を監視カメラなどで拘束し、さらには百万人の強制収 容所をつくり、洗脳教育をなし、ウイグル女性を漢族と結婚させ、堕胎を奨励し、イスラム寺院を閉鎖し、信仰篤きウイグル族を 徹底的に弾圧したのは共産党からみれば方針に忠実だったのだから、「功績」と評価されるからだ。
他方、あたらしくウイグルへ赴任する馬興瑞は本籍地山東省、生まれは黒龍江省。すでに中央委員である。哈爾浜工業大学で宇 宙工学を学び、「航天少元帥」のニックネームがあるように飛行動力で工学博士号。34歳で同大学教授、40歳で国有航天科技 集団の副社長、48歳で社長を務め、月面着陸などを成功に導いた。この功績から政治へ抜擢され、深セン特別市書記となる。広 東省長を兼務し、このポストは確実に次記政治局入りを意味する。まさにライジングスターである。
かくして中国共産党の人事、前哨戦が始まった。
世界の危機感の無さにも驚きますが、これを許すようではChinaの反習皇帝勢力も情けないですね。
ここは、何とか内部で立ち上がって貰いたいものです。とは言え、習皇帝が買った方がChinaの崩壊が確実なだけに悩ましい。