家系から見ても、この方は長生きしてくださるだろうと信じていた加瀬英明さんが亡くなられたそうです。残念です。
まだまだ、日本の保守を率いて日本人の目を覚まさせて貰いたかった。そうした貴重な方々が亡くなるのも人間の運命ですが余りにも勿体ない。
宮崎さんが知らせてくれています。宮崎さんとのお付き合いも長かったようです。日本人の多くが目覚めていないだけに後に続く保守の方々を期待したいものです。
何時もの投稿陣からも哀悼の言葉が投稿されています。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)11月16日(水曜日) 通巻第7524号 <前日発行>
GAFAMは黄昏から冬の時代へ
最大規模のレイオフはアマゾン
ツィッターを買収したCEOのイーロン・マスクは従業員の半数を解雇した。インド支社の首切りがもっとも目立った。
ネット通販大手アマゾンは1万人削減を発表した。ツィッターの従業員は僅か7500人だが、アマゾンは全世界で154万人を雇用する。
FRBの利上げ、インフレ行進といった状況で更に景気後退懸念が強まっている。
メタ(旧フェイスブック)が1万1千人以上の解雇を発表した。従業員8万7000人から15%ほど減らす。
GAFAMの大量レイオフは関連会社、下請けなどに深甚な影響をもたらすため、ビッグテック株は大きく売られた。GAFAMは黄昏から冬の時代へ突入する。
加瀬英明氏
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15日午前五時に永眠。心不全。このところ入退院を繰り返されていたが病院はコロナ対策で面会ができないため心配していた。
思い起こせば半世紀をこえる小生の「兄貴分」だった。
ちょうど50年前、小生が26歳。加瀬さんは36歳。ふたりして、『浪漫』の取材で台湾へ一週間。どこでも歓迎されたが、加瀬さんは童顔なので、小生が兄 貴かと言われた(苦笑)。気があって、すぐに飲み仲間。新宿、赤坂、銀座。氏の『新聞批判入門』は小生が担当した。北野アームスにあった事務所には、アク セスも抜群だったので、しょっちゅう出入りしたが、夕方五時に行くと必ずバーボンの乾杯だった。氏はなにしろパーティが大好き人間、酔うと陽気に軍歌を 歌った。若い日々は午前三時頃まで飲んだ。
加瀬さんは福田内閣で首相補佐官となられ、以後八面六臂の外交方面での活躍を本格化、1980年にはフォード大統領、岸信介両氏を日米の代表とする「日米安保条約20周年記念シンポジウム」を主宰されたので、小生もかり出されてホテルに一週間泊まり込み。
それから『日本安全保障研究センター』のボランティア事務局長をやらされた。ヒルトンホテルで毎週のように開催した朝飯勉強会では毎回二、三十人ほどの政治家も加わった。
前後して一緒にアメリカ、韓国、台湾へ何度か行った。氏の紹介でアメリカの要人、多数と知り合った。
となりで加瀬さんの繰り出す洗練された英語を聞いていると、あ、こういう表現をするのかと学ぶこと多く、しかし論語など中国古典にも明るかった。
なお通夜、葬儀は身内だけで行い。お別れの会は後日となる。合掌。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)11月16日(水曜日)弐 通巻第7525号
(読者の声1)15日になくなった外交評論家の加瀬英明氏は保守論客として活躍され、数年前に講演を聴いて感動しました。
偶然、下記サイトで宮崎正弘先生と加瀬英明氏の貴重な対談録画を見つけました。
https://kase-hideaki.co.jp/?page_id=101
今朝の産経に業績がくわしく出ていて、その著作の多いことにも驚きました。
(TY生、北区)
(宮崎正弘のコメント)じつはトランプ政権が誕生直後にも、ふたりで対談集をだすことになって、収録も二回済ませ、ゲラにもなっていたのですが、情勢変化によりお蔵入りとなった未完成本がありました。
昨日は神道式の祭壇をしつらえた御遺体と対面してきました。父上が101歳まで元気でしたから、てっきり氏は102歳まで大丈夫と小生なぞは思っていましたから、予期せぬことでした。合掌。
(読者の声2)外交評論家、加瀬英明氏の訃報に接して。渡部昇一氏、石原慎太郎氏、そして加瀬氏と、改正、改善ではなく「憲法破棄」を主張される稀な方を 失った。戦後しばらくは、自民党でさえも公約として破棄を宣言していたが、「憲法破棄」は禁句、自主的な言論封鎖になって久しい。
論理的にも、法的にも、国際法的にも、GHQが去った、日本が独立を取り戻した時点で、当然に、直ちに破棄すべきだった。
7年間の間に完璧に賎脳された日本の報道、有識者、教育者、憲法学者、その弟子、子孫はいまだにこの日本国体破壊装置である偽憲法を、アホな信者達が不磨の経典の様に崇め奉っている。
氏は文科省、外務省も「ぶっ壊せ」と穏便な声で主張されていた。
言うまでもないが、「改正」には偽憲法を認め、その第九章 ?第九十六条に従わなければならない。が、破棄とは偽憲法そのものを認めない立場から始まる。
名前は憲法となっているが、これは明らかに、敗戦後、占領下において、戦勝国が統治の便宜の為に敗戦国に対して暫定的に強制的に非民主的に施行した「条約」であるので、政府の閣議で、破棄できる。96条に縛られる理由は存在しない。
もし、高市早苗氏が総理になれば、開口一番、破棄。そして新憲法で国体を取り戻し、日本の再生が始まるかも。加瀬氏はその様な希望を保たれていたのだろう。 (在米のKM生)
これからももっともっと教えて貰いたかった大切な方々の訃報はほんとうに悲しい。
なんとが、こうした方々の意志を継いで日本を再生したいものです。
さて、出来るでしょうか。