ねずさんが日本のアニメが世界を救う時代が来ると最初に書かれた頃には、その考え方に感動したものですが、流石に簡単には行かないのじゃないかとも思っていました。
ところが、ネットなどでは海外での日本のアニメの人気に凄まじさが沢山紹介されており、日本の心に関心を持つ人が増えていることに驚かされます。
これは、ねずさんの予言通り世界が日本のシラス国の素晴らしさに気が付く時が来るのもそう遠いことじゃないのかもしれません。
麻生さんが早くから提唱していましたが、結局理解されずに潰されたのが今から考えると勿体なかった。もう一度打ち上げて貰いたいものです。今なら、受け入れられるのじゃないでしょうか。
今回も、ねずさんが新しいアニメを紹介してくれています。これも日本人の心が世界に理解されるきっかけになりそうです。
何時ものように全文をリンク元で読んで下さい。
ねずさんの学ぼう日本より 2022/11/30
世界に広がる『すずめの戸締まり』の日本的価値観
・・・略
明治以降、日本社会は欧風化の波に乗り、西洋的価値観こそが新しいもの、進んだものとする考え方が主流を占めるようになりました。
これによって、江戸時代までの日本にあったすべてのものは、古臭いものとして国家ぐるみで捨てる対象となり、このことが戦後、いよいよ強化されて、いまで は多くの日本人がすっかり欧風化して、欲望を満たすことが良いことであり、そのために自分を騙して無用な対立を行い、そうした想念が、いまではすっかり 『すずめの戸締まり』でいう、地底の大ミミズのような怨念の塊【かたまり】のようになってしまいました。
だからあらためて、そうした怨念にしっかりと鍵をかけて戸締まりし、足元にある大切なものをいまいちど、しっかりと取り戻していこうではないか、ということが、この映画のメッセージであるように思います。
そしてこうした考え方が、理屈や理論ではなく、アニメという媒体を通じて、世界中の人々の心へと染み込んでいくことは、おそらく世界がいま持っている価値観を、根底からひっくり返し、人類が新たなステージに立つ未来を切り開くことになるのではないかと思います。
世界は、一部の支配者のために存在するものではありません。
いま生きているひとりひとりが、今生の様々な困難を乗り越えて、神へと昇華していくための試練の場が、私たちが生きている世界です。
そして、一見すると理不尽にしか思えない出来事は、実は、自分自身が招いている、自分自身が化体し招いたことにすぎない。
『すずめの戸締まり』は、前作の『天気の子』から、わずか三年での上映です。
わずか三年の間に、これだけの内容を持った作品が生まれたのは、そこに日本的価値観とは何かを、あらためて追求した成果であろうと思われます。
映画館でおもしかったのは、だいたい映画は、本編が終わってエンドロールになると、ポツポツと席を立つ人が現れるものなのに、この映画では不思議なことに、エンドロールの最後まで、誰も席を立とうとしなかったことです。
これは不思議な現象です。
そしてこのエンドロールの中で、この映画を作成したスタッフが、日本人ばかりではなく、チャイニーズやコリアンも数多く含まれていたことにも、あらためて感動しました。
それは、日本的価値観と呼んできましたが、それを理解できる人たちが、日本人でない人達にもちゃんと伝わっているということであるからです。
世界は、変わることができる。
それも、長年続いた支配と隷属の世界が、いま終わろうとしている。
それは、新しい、愛と喜びと幸せと美しさの世界の始まりを意味している。
そんなことをあらためて確信できた映画でした。
子供の頃には隠れて読むような日陰の扱いだった漫画やアニメがこんな評価を受ける時代になるとは想像もしませんでした。
やはり、日本人は凄い。