明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

常連  


最近かどの煮込み屋、K本へ行っては、猫の写真を撮っている。早い時間だと店内を猫が我が物顔である。先日常連席のMさんからフレッド・マクダウェルのアーフリー盤を借りた。知り合って随分になるが、こんなにブルース好きだとは知らなかった。いきなり超シブなCDを差し出されて驚く。東京人でもよけいなことを言わない人は、ホントに言わない。かくいう私も、焼き鳥屋、K越屋では20年以上通って、挨拶と注文しかしなかった。向こうもよけいな事は詮索しないし。昼間フラフラしているので、怪しんでいるのは判っているが、オヤジの顔を見ると、とても人形作ってますなんてことは言う気にはなれないし、言ったらよけい怪しくなるので、結局黙って飲んで帰っていたわけである。さいきん仲良くなってみると、よく20年、話もせずにいたよと、お互い笑っている。 K本で最近、良く見かける作業着の男、やたら馴れ々しく調子が良い。誰彼となく話しかけ、話に入ってくる。可哀相に、下町ではもっとも嫌われるタイプの一つだとだということが判っていない。常連客など、話しかけられても無視して男を通り抜けて向こうを見ている。あんまりではある。深川などは、なにより距離感覚が必要である。通いながら、目礼する程度から始め、2、3事話す頃には、逆に話しかけられることもあるだろう。やり方によっては、20年話しかけられないことも可能である。

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