明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


三島は着彩も終わり撮影しようと思ったが、気持ちが入らず明日にすることに。作品集の類は昨今、まったく売れないそうである。文章を載せた文芸書の体裁にしないとならないという、営業的な問題があるらしい。かといって、誰かに書いてもらうほどの余裕はないので、すべて自分で書かなければならない。駄文だと判っていながら書くのは複雑なものがある。そもそも頭にロクなものが浮かばないから、手を動かすハメに陥っているのである。 朝日新聞の荷風2回目を観たというメールをもらったので、とりあえず観たいと近所の販売所に行く。中にいた青年に夕刊下さいというと、困った顔をしている。横にる女性と共に、日本語が判らないらしい。他の連中は配達に出かけているのだろう。とにかく欲しいと伝えていると、青年「コレ、アゲマス」と差し出す。実に太っ腹である。有り難くいただく。明日は買いに来ますと通じないのは承知で言っておいた。隅田川沿いの荷風は、撮影前夜に作った長ネギが効いていた。

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