明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



デザイナーから、プロフィールにはできるだけ載せたほうがと言われている。そうは言ってもと整理しているが、中には意図的に外していた物もある。たとえばTV初出演。82年、東京12CH。オールナイトフジもまだ始まってない頃の深夜番組である。なぜ載せていないかというと、タイトルが『真夜中デイト』だからである。もしかしたら麻世の~が上についたかもしれない。(司会・川崎麻世)渋谷で黒人のシリーズを展示していて、ディレクターが観に来たのだが、私は絶対出演しないが、人形だけならと言っておいた。 スタジオに行くと、まだ始まっていない番組なのに、第一回を観たという視聴者からすでにハガキが着ていた。(2本撮り)映っているところ以外は、随分雑然としているものだなと思いながら、パンジー?他アイドルや扇ひろ子のいかにも12CH調演歌の収録を観ていた。さんざん待たされ、いざ人形の出番となると、私にも出て欲しいと言う。私は出ないと言ったではないかと抗議したが、深夜のスタジオ内、成り行きを見つめる疲れた顔の大勢のスタッフの中、私一人が我がままを言っているような空気にされてしまい、しかたなく。芸能人じゃあるまいし、同じ事を何度も言うなどまっぴらである。一回で終わらせることを条件に出演したのであった。探せばビデオもあるだろう。この歳になると、『真夜中デイト』くらいは別に恥ずかしくない。ただし、麻世の~は付かなかった事にしておこう。

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