明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



白石さんの手掛ける『雑巾がけ』はモノクロプリントに油性絵具を塗布し、調子を整えながら不要な絵具を拭うという技法である。私同様“ピグメント(絵具)派”といえるが、ご本人はあくまで修正技法だという。修正技法としての雑巾がけは、昔のプリントを見ても絵具を塗ったようには見えない。煙ったような作品もあるが、白石さんの作品はどちらでもない。 何しろ黒い。近くでじっとディテールを眺めることになる。新刊『島影』は、印刷が難しそうな作品を上手く再現している。 私が手掛けるオイルプリントは、プラチナやカーボンプリントと比べて有り難味に欠けるネーミングであるが、雑巾がけとはまた可哀想に、といったら、白石さんはそれが気に入っている。といっていた。確かにインパクトはある。 先日友人と話していて、石塚さんがリンクしていた白石さんていう人、新聞に紹介されてましたよ“掃きそうじ”でしたっけ?惜しい。

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