明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



神奈川近代文学館より谷崎像帰る。神奈文には夏目漱石の遺品を並べ、書斎を再現しているコーナーがある。あそこを撮影させてくれれば、漱石を文机に向かって座らせることができるのだが、と行くたび思う。返却にみえた方に、1カット収蔵させていただくということでいかがでしょう。といってみた。 押入れを引っ掻きまわしていたら掛け軸類が出てきた。竹を裂いて作った筆による頭山満、黒龍会の内田良平、中野正剛 天誅組の藤本鉄石の画なんてものまで。多少偏っている気がしないでもない。  226事件の青年将校がかつぎ出そうとした皇道派の真崎甚三郎が、本を借りた礼状を額装した物の裏に、真崎の名刺が貼り付けられている。それをはがそうとしていたら、埃のせいでくしゃみが止まらなくなり終了。 今でこそ人形を撮影し、それが最終形となっているが、80年代の初めに架空の黒人ミュージシャンを作っていた頃は写真で残す、など考えもしなかった。カメラ持ってなかったし。個展会場で誰かが私を撮ったサービスサイズの写真が出てきて、そういえば作った気がする。という作品が後ろに写っていた。部屋の片付けといえば身が入るのが読書である。本日はなんとか土俵際で絶えた。禁煙の方がよっぽど楽であった。

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