明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



深川江戸資料館に朗読ライブについて、ようやく全員集まり打ち合わせである。この4人の方は、じつは私の初めての出版『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル舎)の出版記念ライブに出演していただいているのだが、その時、ほとんど打ち合わせのないまま、スライドを流し、田中完さんの朗読、嶋津健一さんのピアノで初めて披露をした。スライドの切り替えなど作者の私がやるような余地もなく、いい加減なものであったが、それが世田谷文学館での正式なライブにつながった。もちろんこのときはリハーサルをし、スライドの操作は私自身がした。評判も良かったので、いつかどこかで再演の機会を、とずっと思っていてようやく。 一方の泉鏡花作『貝の穴に河童の居る事』(風涛社)は、河本の常連に出演していただいたこともあり、ご近所限定で仲間うちだけの披露会をやっていただいた。その時は今拓也さんに朗読の録音で協力いただいた。鏡花の作品は、楽器として合うのは琵琶か義太夫三味線だろう。と早くから寛也さんに三味線をお願いしていたが、今さんはスケジュールの都合で合わず、朗読を誰にお願いするか。河童から姫神様、さらに年老いた翁までこなせる人でないとならない。これはまったくの私見であるが女性の場合、噺家だろうと弁士だろうとタカラヅカであろうと少女マンガであろうと、中年、老年の男が駄目である。なので男性しか頭になく、おかげで肝心な人を忘れていた。女流義太夫の越孝さんなら男性も素晴らしいのは舞台を何度も拝見していて知っている。  昨日神楽坂でお会いした際には、河童のくちばしはこうなっていて、とすでに河童の発音にまで思いがいたっていることを伺った。そしてなにより、周囲の、特に女性から私の河童の三郎が気持ち悪い、と連呼され続けるなか、“哀しくて愛らしい”と評していただいている。そこまでいわれては後はお任せするだけであろう。お二人の舞台は、これを観ないと他では味わえない物になるのは間違いない。何しろ“貝の穴に河童の居る事”である。

まだ暫定的なページであるが。取り急ぎ作ってみた。

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