琴奨菊単独トップ。あの顔を見るとウイリー沖山を思い出す。 三島は上半身裸なので仕上げに時間がかかる。パルプの繊維が入っていて、滑らかな肌の表現には向いていない粘土を使っているせいもある。できれば今週中にでも後ろに控える着流しの4人組の撮影をしたいところである。 私の作った人物は皆故人である。存命の人物を作るとしたらどうしても依頼された場合に限る。その中でも手元に残っている作品というと伊集院静さんだけである。行きつけであるという山の上ホテルのバーを撮影し、それに合わせて造形した。作ってもしかたないので写る部分しか作らなかった。なのにもかかわらず、グラスにに入っているのは御本人愛飲の本物のウイスキーである。撮影終了後はもちろんもったいないことはしない。 存命中の人物も一人くらい出品できれば、と個展に出品してよいか担当編集者を通じ、御本人に訊いてもらったところ快諾いただき、個展の成功を祈ってます。などと過分な伝言まで頂戴した。身体部分を作らなければならない。
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