明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



二時にMさんのマンションの和室のゲストルームにて撮影。『貝の穴に河童の居る事』(風涛社)の室内シーンはすべてこちらで撮影した。もっとも人物の撮影だけで、背景は旧高橋是清邸その他である。ついでに海岸のシーンや巨大なイシナギを担いだ漁師の若者は、こちらのマンションの駐車場で撮影した。皆さんを海辺へ連れて行って撮影する予算などないし、大事な着物のまま海に入ってもらうわけにはいかない。 本日は着流し姿のヤクザ者四人をMさん一人でやっていただく。顔は番傘で隠れるので懐のドスを握ってもらう(つもり)とか風呂敷を巻いた日本刀を持ってもらったり、それぞれポーズを工夫した。今回も奥さんが着付けをやっていただいたのでスムーズに進む。  健さんお馴染みの上半身をはだけた“死んで貰います”状態も撮影させていただいた。私の場合、記憶を引っ張り出しておおよそ作ってしまうが、裏返って垂れ下がった着物がどうなっているか私の辞書には載っていなかった。この作品、『深川江戸資料館』で展示できるのだろうか。 帰宅後さっそく作業にかかる。当初のイメージでは背中をのぞかせた三島を大きく中心に。その背景に着流し姿の四人組がGメンのように横一列に並び、その奥に白いコロナ。という画を考えていたのだが、とりあえず画像を切り抜いて四カット取り込んだら、たまたま傘の配置が面白く、四人を大きく、大小配することに変更。コロナはなし。

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