未プリントの中からまずは6点ほど選んでプリントしてみることにした。同じテーマで陰影無しと有りが出来てしまった訳だが、ここに至って同じテーマの作品を比べると、陰影有りの立体感というのはやはり説得力がある。両手法を並行利用するとなれば、陰影無しは、こうでなければ描くことが出来ない、という場面のためだけに用いるべきであると。 新しいモチーフ、廃れていた古典技法、何でも一つのことに必ず最低でも10年弱はかかって来た。全てに上書き続け本日が最突端。それもこれも一休の“門松は冥土の旅の一里塚“を恐れ続けながらも変化を続けた賜物といえそうである。ショートカットは不可というのが実感である。