明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

奇岩  


拾得は、豊干禅師に拾われ寺に住むことになり拾得と名付けられた。天台山は国清寺の炊事場で下働きをしている。住まいの山から現れた寒山に、竹筒に残飯を詰めて渡している。そして二人で他の者には理解出来ない奇妙な言葉を発しては何やら楽しそうに笑い合っている。かまどを前に寒山拾得など面白そうだが、日本に年号が出来たかどうか、なんて時代の中国のかまどがどんな物であったかは、ちゃんと調べてみないと良く判らない。 曾我蕭白は奇岩に囲まれた寒山と箒を持ったまま訪ねて来た拾得を描いている。この奇岩がまるで巨大な結晶のような、まさに奇岩である。今のところ高橋幸宏さんの『EGO』のジャケットでやったように石膏を削って岩肌を作るつもりである。物語は閭丘胤(りょきゅういん)という官吏が、天台山の国清寺に寒山と拾得という文殊、普賢菩薩の化身がいる、と豊干に聞き、有難いことでも期待して2人を訪ねて行く。しかし寒山と拾得は「豊干がしゃべったな」と笑いながら何処かへ消えてしまう。閭丘胤は〝感じるな考えろ”の典型として描かれている。と思う

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