先日、高校3年生の一部に「次の動詞の変化を書いてみろ」という基礎的な質問をしてみた。
自動詞 横になる lie-lay-lain-lying
他動詞 ~を横にする lay-laid-laid-laying
自動詞 嘘をつく lie-lied-lied-lying
誰一人として、書けなかった。いやむしろ、書けないと言うより、上記3語の現在形の区別すら出来ていない。去年の3月から塾で教えているのだが、この変化を完璧に書けた高校生はいない。
これらの動詞は高校1年生で習う内容である。しかも、殆どの生徒は、「あー、見たことはあるけど覚えていない」という。これでは、大学入試は絶対に受からない。あやふやな知識を完璧にしてこそ勉強なのだ。上記の問題はセンター試験や私立でもよく出題される。配点は2点ぐらいであろう。しかし、全国の入試ではこの2点で順位が100~300位違うであろう。
私は、一浪時に早稲田大政経学部を受験したとき、4点足りずに不合格となった。親に無理を言ってもう一年浪人させてもらった経験がある。このように大学入試は厳しいものだということを、自覚している高校生は皆無だ。難しいことをやるよりも、基本を固める。点数を取りに行くよりも、取れる点数を確実に守る。この姿勢が、私が指導している高校生には欠けている。
「人生そんなに甘くない!」
声を大にして彼らに言いたい。この状況から、彼らを救い出さなければならないのは、もちろん私の責務だ。今日からは、受験の厳しさを教えていくために、以前にはなかった厳しい指導を行っていくつもりだ。