英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

気配り

2007年03月27日 | 指導現場にて
春期講習も今日で終わり、いよいよ年度末が近づいてきました。これから新学期までの期間が準備期間となり、プライベートな時間も多少取れるようになります。

この時期に、私は、自分と妻の両親を誘い、一年の疲れを癒すために温泉に一泊旅行に出かけることにしています。

今年も家族旅行のためにインターネットで温泉旅館を探し、ネット予約を済ませました。 しかし、直後に事務的な確認メールが送られてきただけで、そのほかは音沙汰なし。

業を煮やした私は、電話をして「パンフレットを送っていただけないでしょうか?」とお願いしました。普通に考えれば、旅館のほうから気を利かして送ってくれると思っていたのですが・・・。

数日後、送られてきた封書をみて愕然としました。
宛名の字体が、大人が書いたとは思えないほど貧相でいい加減。

封を開いて更に落胆しました。何の書き添えもなく、ただパンフレットと温泉街の地図が同封されているだけ。しかも、その地図に記されている旅館・ホテルが多くて、宿泊する旅館を探すのにも一苦労。
本来なら蛍光ペンでマーカーをするなどの心配りがあって当然と思うのですが・・・。片付け仕事的(slapdash)なのは明らかです。

どうしてこのような通り一遍のサービスしか出来ないのでしょうか。
上に述べたことは、サービス業に携わるものなら、少し気を利かせれば出来るはずです。

細かいことですが、この当たり前のことが出来るか否かで、その組織あるいは企業の差が開いていってしまうのです。

学習塾も立派なサービス業です。そのため、周囲に目を配り、気を利かせることはとても大切になります。

教えることは、生徒が自ら進んで勉強をする“やる気”を引き出す一つの術にしか過ぎません。教えることが出来るのは当然のこと。我々が与えることの出来る付加価値は、むしろ指導以外のところが多いのです。

親身に進路相談にのったり、時には寒い親父ギャグを言い、時には厳しく叱咤激励する。成績が伸びたときは大袈裟なまでに誉めてあげる。そして通常授業以外のことでも手を変え品を変え、生徒が勉強するように仕向ける。

高々週2~3時間塾に通ってそれだけで成績が伸びるはずはありません。しかし、このメリハリで信頼関係を気づくことが出来、生徒は我々に信じてついてきて、成績を伸ばし志望校に合格していくのです。

常に周りに眼を配り、様々なことに気を配る。そうすると、現状を客観的に捉えることが出来、何が必要か見えてくるのです。

塾長からもよく言われます。「教えることに夢中になってはだめだ!」と。教えすぎは教える側の自己満足。生徒の受動的な勉強姿勢を助長するに過ぎません。

まだ私にも不十分な点がいっぱいあります。
しかし、今回のこの旅館の件を反面教師にして、もっと気が利く人間になろうと思います。
コメント
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