英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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「追加合格です」と今さら言われても・・・

2023年03月30日 | 指導現場にて

第一志望の国立大学の前期試験で不合格になり、既に受かっていた私立大学に今月8日に入学を決意し、初年度納入金全額を払い終え、アパートも決めた生徒がいます。その彼から一昨日 (28日)になって、「突然ですが、国立大学に合格していました」と報告がありました。しかし、彼は4月からの大学生活に気持ちが向いていて、翻意することなく、「私立大学で精一杯頑張ります!」と言ってくれました。

受験生を弄んでいるとしか思えないこの日程や追加合格の制度は、何とかならないのでしょうか?いくらなんでも遅過ぎます。

ここで、大学受験の補欠合格や追加合格についてまとめておきます。

①補欠合格 → 繰り上げ合格

合格発表時に「補欠合格」として受験生に知らせてくれ、受験生は自分が補欠合格者と知ることができます。更に、補欠合格「A」「B」「C」などと上位からランク付けしてくれ、現時点でどのランクまでが繰り上げ合格になったかを日々HPでアップデートしてくれる大学もあるので、繰り上げ合格する可能性を知ることができます。私立大学の多くがこのパターン。

 

②不合格 → 追加合格

合格発表時には「不合格」とだけ発表されるので、自分に繰り上がって追加合格する可能性があると知ることはできません。そして、3月28日以降に突然「追加合格です」と連絡がきます。国公立大学のほとんどがこのパターン。

 

8年前にも私立大学に初年度納入金全額を支払い、アパートを決めて引っ越しまで済ませていた生徒がいました。しかし、第一志望だった国立大学から3月末に追加合格の連絡が入り、私立大学に支払った全額をあきらめ、国立大学に再度入学手続きして全額を支払い、「ちょっと遠いですけど一年目だけ今のアパートから通い、2年目に大学の近くに引っ越します」と言っていました。生徒もその家族も大変ですね。

大学全入時代を迎え、各大学は定員の確保に必死です。また、都市部の人気のある私立大学では定員を大きく上回ると国からの補助金もカットされてしまうので、繰り上げ合格は都合の良い制度かも知れません。しかし、①の場合はいいとしても、②はあまりにも不親切なので、制度の見直しや統一が必要ではないでしょうか。例えば、国公立大学も私立大学のように繰り上げ合格に近い順にランクをつけて「補欠合格」として発表するとか、繰り上げ合格した大学に行きたい場合、他大学に既に支払ってしまった初年度納入金を全額振り替えられるようにするとか・・・。

どの大学に行くかは、人生において大きな選択の一つです。受験生ファーストの繰り上げ合格制度であってもらいたいです。

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