2014年にトラスト英語学院を開塾して、今年の4月で10周年を迎えました。つまり、創業して10年が経過したことになります。
昨年には塾舎を新築して移転し、創業当時と相も変わらず、日々寒いギャグを飛ばしながら(笑)、大学受験や資格試験を目指す高校生をメインに小学生から社会人の方に、英語指導という自分にしかできないサービスを提供しております。
そんな折、新聞広告である一冊の本が出版されたのを知りました。
創業して10年。塾舎も移転して新たなフレーズに入った今、本著に出会えたのは運命かと思い、貪るように読み終えました。
正直に言うと、主人公・永田の気持ちが分かり過ぎて、読むのが辛くなるくらいでした。私自身の創業時の体験と重なるところがあり、当時を思い出して動悸が激しくなり、夜眠れなくなったことも何度かありました。しかし、読み進めていくうちに、事業が軌道に乗り始めて、自分にしか出来ない仕事をして社会に貢献するという永田の選択が正しかったことが分かり始めると、今度は爽快な気持ちになり、読了した時は自然と涙がこぼれていました。
社会人になって就職し、転職を考えなかった人は一人もいないでしょう。中には私のように独立創業を考える人も少なくないかも知れません。本著にも書かれていますが、創業を一言でいえば「孤独との闘い」でもあります。現在、創業を考えられている方は是非とも本著を読んでいただき、その孤独に自分が耐えられるかどうか考えてみるのもいいでしょう。もちろん、公的機関も含めて、手助けをしてくれる多くの人や組織が世の中には存在します。しかし、最終的には創業者本人が決断し、全ての責任を一人で背負って己で舵を操っていかなければならないのですから、創業とは孤独との闘いです。
創業のノウハウを記した書籍はたくさんあり、私も何冊も読んできましたが、本著のように実話に基づいた小説仕立ての本にはこれまで出会ったことがありません。著者の大庭聖司さんが書かれているように、創業を考えている方だけでなく、創業して事業が軌道に乗った人や、コンサルタントや金融機関など創業者を支援する方にも読んでいただき、一人でも多くの方が創業を通して自分だけの充実した人生を送れる社会が構築されることを願います。
これからもトラスト英語学院で自分にしかできない英語指導サービスを提供し、この仕事を通して私も自分の人生を走り続け、社会に貢献してまいります。
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