3日㈮、朝からイベントをはしごして、夕方からは舞鶴市の舞鶴グランドホテルへ。綾部市渕垣町にある林南院(田中利典住職)の開山50周年記念祝賀会に出席した。
田中利典住職は日本有数の桜の名所でもある吉野の金峯山寺で宗務総長を務められた後、実家の林南院を継ぐために綾部に戻られた。金峯山修験本宗の五條良知管長(金峯山寺管領)は実弟にあたる。
宗務総長時代には、吉野・高野・熊野の世界遺産登録の立役者として尽力され、宗教界に豊富な人脈を持っておられる方でもある。大変偉い高僧なのだが、そんなことを微塵も感じさせない親しみやすい人柄で、FMいかるのパーソナリティをされるなど綾部でも交友関係を広げておられる。
今日は五條管長もお越しになり、表彰状や役職の授与をされていた。利典住職は高校からは比叡山高校に進まれたそうだが、五條管長は西八田小学校、八田中学校、綾部高校出身だとのこと。
来賓挨拶は五條管長のほか、山崎善也市長、四方八洲男前市長がされた。
参加された皆さんは気の置けない間柄のようで、大変和やかに50周年をお祝いしておられた。
私の妻の祖父である故新庄信夫は林南院の信徒であり、大祭の時にはお弁当作りを一手に引き受け、炊事班の責任者として活躍していたと、何年か前に利典さんから聞いた。毎年11月3日に炊き込みご飯と煮しめの弁当が届けられていたことは知っていたが、どこの弁当かはよく分かっていなかった。
利典さんはもちろん、その息子さん、娘さん方も信夫おじいちゃんのことをよく覚えておられて思い出を話してもらったので、家に帰って妻に話したら、「久しぶりにおじいちゃんの話をしたね」と言っていた。病気で倒れて何年か病院や施設に入り、コロナ禍のうちに亡くなってしまったが、元気で生きていれば、きっと50周年を喜んで酔っぱらっていたことだろう。
利典さんに後でそういう話をしたら「35周年をホテル綾部で祝った時に新庄さんに参加していただいたことが昨日のことのように思い出されます」と言ってもらった。