4日㈯、今日は朝から神戸市へ向かい、児童相談所問題等対策協議会(児対協)主催の「児童相談所の真実を語る会」に参加した。
少し早く着いたので、会場近くにあった湊川神社を参拝。ここは楠木正成公を祀る神社である。綾部生まれの足利尊氏公は正成公の敵になるので、微妙な気持ちでお参りした。七五三のお祝いをするご家族で境内はいっぱいだった。
12時に会場近くのお店で昼食を食べながら、参加された他の議員や主催者である児対協の小林高宣会長、最高顧問の南出喜久治弁護士、副会長の木原功仁哉弁護士らと顔合わせをした。
南出弁護士は京都の方だったが、15年ほど前に日本で初めて児童相談所による誤認保護問題に取り組まれたとおっしゃっていた。南出弁護士を慕う神戸の木原弁護士を中心にこの問題に取り組まれているようだ。
14時から神戸市立総合福祉センターを会場に「児童相談所の真実を語る会」が児対協の小林会長の開会挨拶で始まった。会場いっぱい80名ほどの方が全国から参加されていた。
続いて、木原弁護士による「児相行政の現在」、南出弁護士からは「児相問題とは何か」、大阪府議会の山田健太議員から「大阪府冤罪保護にみる児相行政と政治」と題する講話をそれぞれお聴きした。
休憩を挟んで、当時中学2年生だった息子さんが誤認保護され、学校や行政、児童養護施設と闘ってこられたお父さんが木原弁護士との対談で実体験を話された。息子さんもオンラインでお話された。
その後は我々、参加した議員が一言ずつ挨拶した。私は地元の方からの誤認保護の相談で初めてこういう問題があることを知り、その後、府議会の本会議や委員会で取り上げていること、それをブログ等で発信していることを知った関係者からの誘いで、今年立ち上がった「児童相談所のあり方を考える地方議員懇談会」で副代表を務めていることなどをお話した。
他にも、愛知県議、みよし市議、川崎市議、宝塚市議、城陽市議が参加しておられた。自民党は私だけで、無所属の方が多かったが立憲民主党、日本維新の会の議員もおられた。
来年1月21日に東京でも同様の会を開催されるようなので、「地方議員懇談会」の方々にもご案内しておこうと思う。
その後、質疑応答があり、新潟県からの参加など、遠方から皆さん来ておられた。行政を相手に闘うのは「弁護士も議員もなかなか手を貸してくれる人がない」と多くの方が嘆いておられた。
南出弁護士の閉会挨拶で会は終了した。皆さん、話は尽きないようだったが、会場が17時までだと管理人のおじさんに追い出された。神戸駅近くの居酒屋でスタッフとゲストの打ち上げがあり、そこにも参加した。
久しぶりにこういった初めて会う人ばかりの会に出席して新鮮だった。児童虐待の問題はベールに包まれていて、中で相当ひどい問題を起こしているケースもあるように感じた。
南出弁護士が「児童虐待防止法は保護者による虐待しか処罰できず、学校でのいじめ、養護施設や障害者施設での虐待を処罰する法規定がないことが問題だ」ともおっしゃっていた。
法律家と政治家が意見を交わしていくことが大事だと思うし、そもそも「家族の再統合」という全くノウハウのない難しい課題を公務員だけで何とかしようとすることに無理があるのだと思う。児相職員といっても、2週間ほどの研修を受けて「児童福祉司」という資格を持っているだけで、福祉の専門家でない職員も多い。数だけ増やしても問題が大きくなるばかりだろう。
末永けいくんという38才の愛知県議は春日井市議を3期務めて、昨年から今年にかけて、春日井市長選、愛知県知事選に立候補して落選、今年春に愛知県議に当選したそうだ。若さのバイタリティは凄いなと思った。
彼は大本にすごい関心を持っていて、「綾部にぜひ行きたいです!」と言ってくれた。