17日㈬、ホームステイの受け入れのために、いつもとは別の部屋で寝ている。馴れないので寝にくい。自分がホームステイしているようだ。
朝は7時過ぎにフィンとロッキーを起こし、一緒に朝ご飯を食べた。今日の彼らのメニューはご飯やみそ汁、焼き鮭といった和食だった。ヤクルトはオーストラリアにもあるようで、喜んで飲んでいた。
彼らはお弁当を持ち、8時15分に綾部高校まで送り届けた。今日は由良川キャンパスに行ったり、体育の授業や部活動などを体験するそうだ。
午前、午後と事務所に来客。数週間前から喉の調子が悪く、いまだに声がうまく出ない。生姜湯、のど飴、竹酢液など、いろいろ試しているが、うまくいかない。
17時に綾部高校にフィンとロッキーを迎えに行った。この時間には部活動も終わっていると聞いていたが、職員会議が入ったため、遅れてこれから部活が始まるということだった。フィンはソフトボール部、ロッキーは書道部を体験するというので、様子を観に行った。
綾部高校の生徒にとっても、外国人と英語で話す経験は日頃はできないので良い刺激になっているのではないかと感じた。書道部の女の子達はキャーキャー言いながら、ロッキーに優しく教えてくれていた。
18時に部活を終えた彼らに「何を食べたい?」と訊ねると「うどん!」ということで丸亀製麺で食事。「牛すき焼きうどん」を「美味しい!」と食べていた。オーストラリアでは「牛すき焼きうどん」は2000円ほどするそうで「日本は安い!」とも言っていた。
日本人の感覚では丸亀製麺でもそんなに安いということはない。オーストラリアは平均給料が日本の倍で、物価も高いのだろう。しかし、日本がだんだん世界から取り残されつつあるようにも感じた。
涼子と温二郎は今日は塾に行っているため、その迎えの待ち時間にスーパーでお菓子などを買った。彼らはポッキーを何種類か欲しがり、それでグリコがブルーベリー味のポッキーを出していることを知った。
行き帰りの車の中では阪神ー巨人戦の中継が流れていて、野球のルールを質問された。オーストラリアでは野球はマイナースポーツで、クリケットがメジャーだとのこと。
その後はライトアップされた福知山城へ。オーストラリアでも「忍者」は人気があるそうだ。
オーストラリアの男の子は写真を撮る時に、サッカー選手のように腕組みをするのが通例だそうだ。日本人のように「ピース」をしたりはしないと言っていた。
塾を終えた温二郎を迎えて家に戻った。子ども達が小さい頃に遊んでいた戦隊ヒーローの玩具にフィンが興味を示した。オーストラリアでも日本の戦隊ヒーローの人気が高いらしい。
一日の最後は今日もオーストラリアのカードゲーム。順番にカードを出していって、二枚連続で同じ動物のカードが出れば、手で押さえて一番早い人が総取りするという単純なゲームだが、子ども達は楽しいようだ。瞬発力が必要で、年の大きいフィンが一番強い。UNOに負けたフィンがこのゲームを出してきて、以来ずっと4人はこれをやっている。
今回のホームステイ受け入れは、うちの子ども達には大変良い経験になっていると思う。この4日間で、英会話教室に半年通うくらいの価値があるのではないだろうか?
兄弟で一番社交的な小源太がいればもっと良かったかもしれないが、涼子と温二郎も英語で話すという体験は大変楽しいようだ。