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美濃へのバス旅行

2009-10-10 21:49:48 | 窯元をたずねて

10月9日

台風一過、いい天気だ。4時半起床。久しぶりに日の出を見る。今日は八芸会のバス旅行である。

                                                5時40分、駅に向かう。駅にはもうバスが着いていて、感じのいい二人の運転手さんが迎えてくれた。責任者なので運転手さんたちに挨拶する。駅で乗るのは32人の予定。6時出発だから参加者には6時前には集まってと伝えておいた。人員を点呼したが31人、えっ、一人足りない。自分を入れ忘れたかと、もう一度自分から数えてみるが、31人。「いないのだれ」と怒鳴ると、ひとり急遽病気で欠席なのがわかった。なんで私に伝えないの~。で、出発。いつものように私は最前列に一人。途中で乗る人たちの確認もあるので。

                                               昇って行く太陽の光を受けて海がきれいだ。日ごろ寝ぼすけなことを知っているから、朝日を喜んでいる私にみんなが笑っている。岩で二人、早川で二人のせ 全員揃った。今回の参加メンバーは35人。大型バスだから、ゆったり座れる。台風と東名の集中工事のため路線変更で、中央高速で行くことになった。きっと山がきれいだろう。小田厚→255→大井松田ICで東名へ。初めのトイレ休憩は足柄SA。まだ寒い。でもお節介オバサンが、花畑牧場のキャラメルソフトクリームが売っている、美味しいよと宣伝したので、何人かは買いに行った。当の本人は食べたかったけど、寒いので熱いお茶を買って我慢した。

                                               御殿場で降り、須走から高速へ。東名まわりと中央高速周りでは100kmの差があるそうだ。時間も100kmでは1時間ちょっと多くかかる。でも秋の中央道も悪くはないと喜んでいる。はじめ富士山は顔を隠していたが、そのうち顔を出した。近くで見るのは久しぶりだけど、なんか斜面に緑が多くなっている気がする。これも温暖化の影響かも。甲斐駒、鳳凰三山、千丈と南アルプスがきれいだ。右手には八が岳連峰。二度目のトイレ休憩は諏訪湖SA。お弁当を買うにはまだ早いと、次にする。諏訪から伊那谷を通って恵那峡へ。恵那SAでお弁当にホウ葉チラシすしとデザート用に中津川の栗茶巾絞りとくり壱を買った。素朴な味。

                                               土岐JCTから東海環状道路に入る。東海環状道路は郡上八幡へ行くとき通ったことはある。土岐ICでおり、まずは多治見のセラミックパークMINOへ。

                                               セラミックパークMINOの設計は磯崎新。世界初の免震構造だとか。駐車場から入り口までかなり歩く。トンネル内部の天井部分には無数の陶片が埋め込まれている。上を見上げながら歩く。トンネルを抜けるとファサード。建築の全体は見えない。上からのぞくと、下にはモザイクをあしらった庭園が見える。

                                               建物内に入って、エスカレーターで下ると2階、美術館の入り口。チケットを買い、足跡に沿っていくと「川喜多半泥子のすべて」と銘打った企画展に。半泥子の人柄が分かるような、おおらかな展示物。これはたのしい。ゆっくりと見た。

http://www.cpm-gifu.jp/museum/tenraninfo/03_1index.html

                                               次はギャラリーⅡで加藤孝造展。油絵もある。志野のピンクの肌がきれい。豚の肌を連想するよと笑った。瀬戸黒の茶碗が素敵だった。

http://www.cpm-gifu.jp/museum/tenraninfo/03_2index.html

                                               そこからエレベーターで3階に上ると、そこも展示室。前衛陶芸家の展示室となっている。あらら、八木一夫の作品が並んでいた。葉子さんと彼の作品展を竹橋の近代美術館へ行ったのはいつだったっけ、なんて思い出している。近代美術館にはもっと大きなオブジェがならんでいたな。炎と格闘した力強い造形、印象に残っている。

                                               さらに下に行くと、甄舎展。ケンって難しい字だ。とは焼き物を作る道具や人という意味があるそうだ。多治見工業高校の陶芸科を終了したOBの人たちで作る会のようである。次を担う世代の人たちの作品だから、それぞれに研究しているのだろう、意欲的でおもしろかった。特にそれぞれ独自の釉薬に目が行った。

                                               大きなガラス窓から見える斜面には水が流れ、きれいだ。最近の建築は水を子か敵にあしらったものが多い。静かな、それでいて動きのあるものを雰囲気として出しているようだ。

                                               

次に蔵屋敷の登り窯と岐阜県陶磁資料館へ。国の文化指定の登り窯は歩くので私はパスして資料館へ行ったが、資料館のつくりを見て、以前来たことがあるのに気がついた。でもそのときは登り窯には気がつかなかった。まだ整備されていなかったのかもしれない。岸田劉生と加藤延三の作品展があった。

http://toujiki.net/

                                               時計をみると1時、しまった、下石窯元館に岸本さんが待っていてくれる。下石は「おろし」と読む。ここは土岐市。 12時半の約束だが、道が変更になったので遅れるけど、大幅に遅れるようなら電話することになっていた。慌てて電話をすると、窯元館に出かけているという。あら、1時間も待ってもらっちゃった。ほどなく窯元館に着く。ここでのメインは岸本さんに会うこと。岸本さんは最近私たちが使っている釉薬を作ってくれている岸本工房の主だ。待たせて悪かったので、まずはみんなを集めて岸本さんを紹介。そしてこの日のために焼いておいてくれた釉薬の色見本を見せたもらった。釉薬を購入して、私が猪口にかけ、色見本を作っているが、それとは全然違う色見本だ。特にいぶし黒がいい。え~、なんで~??いろいろ質問して教わったが、それにしてもシャクだなぁ。とはいえ、実物を見るのは一番だ。出来るまでやってみようと言う気になる。やはり専門家の指導は受けた方がいい。

                                               

窯元館には作品はたくさんある、道具もあると聞いていたのだが、たくさんあってもほしいものはなく、お目当てのねずみ志野のお皿もなかった。大人しい感じの木の葉天目の皿を買った。

道の駅のどんぶり会館により、一路帰途についた。真鶴には7時35分に着いた。ほとんどがバスの中、という強行軍で心配していたのだが、みんな疲れた様子もなく、まずはほっと。感想は後日、じっくり聞かせてもらいましょう。

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