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ういろう

2013-02-22 23:22:28 | 日記・エッセイ・コラム

学生時代の友人たちと来週横浜で会う約束をした。そのとき、最近は横浜なんてめったに行かないから、行ったついでに横浜美術館で開催されているキャパ展を見て、中華街に行って清涼油を買って来るんだ、なんて話をした。すると相手は、私は小田原にういろうを買いに行くんだけど、タクシー待たせて、1回2箱しか買えなくて大変なんだ、と話した。小田原は私の生活圏、なら私が買って送ってあげるよ、買い方教えて、と言った。

                                                

買い方は教えてもらわなかったが、今日しか空いていないので、朝から忙しく郵便局と町民センターをまわって、粘土や釉薬の代金を預けて、その足で小田原に出かけた。まずはういろうだ。お菓子のういろうは以前も買ったことがあるが、薬のういろうは初めて。店内の左側が薬部門で、年配の人たちが列をなして並んでいる。

                                                

買ったことがないから、戸惑いながら私の番になったので、「初めてです」というと、1000円、3000円、5000円のどれにしますかと尋ねられた。5000円のを2箱、と言うと、なんなく箱を袋に入れてくれ、腹下しには50粒くらい使いますし、5年はもちますから、と教えてくれた。1箱は友人にあげて、1箱は痰が絡んでいるpapasanにあげて試してみよう。団十郎さんも愛用していたというから。それにしても、薬に縁がないからとはいうものの、灯台もと暗しで、遠くの人の方が知っているものだ。箱を開けると、細かい銀色の丸薬が入っている。症状に応じて何粒ずつか飲むみたいだ。そう、黄門さまの印籠、あの中身はこういう薬だったのだろう。

                                                

ついで、御菓子のういろうを買った。横に桜餅がある。で、それも買った。家に帰って開けてみると、桜餅は道明寺粉を使った関西風だった。なるほどねぇ、やはり京風なんだ。道明寺粉を使った菓子は嫌いじゃないが、でも私は、桜餅に関しては関東風が好きなんだ。

                                                

薬のういろうの由来を読んだ。外郎家に関しては以前、蔵を拝見した時、説明を受けたので、由緒正しき家柄だとは知っている。ただ、ういろうの製法は、いまだに一子相伝であるとは知らなかった。500年余り、一子相伝の技法が絶えることもなく続いてきたことは、ごりっぱ。

http://www.uirou.co.jp/

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