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アルファ

2013-04-21 22:10:20 | 動物記

雄鶏のアルファが死んだ。じっとしていることが多かったから、長くはないと思っていた。数日前、下の斜面でじっと座って日向ぼっこしているのに気がついた。あそこで死ぬのではないかと思っていたら、夕方にはちゃんと部屋に戻ってきた。それから部屋の床でじっとしているようになった。で、ケージの中に入れてやった。それが最後だった。

                                                

アルファはペンタと一緒に2009年5月9日に孵化したから、5歳だった。アルファはアローカナの交配種の青い卵を、チャボのオバサンに抱かせて孵った白色レグホンに似た大きな鶏だった。同じときに孵ったペンタは未だ卵を産んでいるのに、雄鶏は勢力争いで闘うから、消耗度も高いのだろう。そう、チャボのオバサンが孵した初めての雄鶏だった。だからアルファとペンタまではたまごやさんの卵から孵った、いわゆる鶏の大きさの鶏。ペンタは5番目という意味でペンタと名付けたのだから、5羽はニワトリ大だった。後はアルファとオバサンとの交配種、さらにその子どもの交配で、チャボ系で小さい。ただし、最後のシンコは鶏大。いまだって、黙って抱かせれば、オバサンは孵してしまうから、座ったら卵は取り上げて抱かせないようにしている。

                                                

アルファは体の大きな割に気のいい、大人しい鶏で、集団を取り仕切っていたが、他の動物を襲うようなことはなかった。しかし、エンデと血みどろの王座争いで敗れ、仲間外れで1人暮らしが多くなった。そのエンデも数日前、血みどろの戦いの末、クアトロにその王座を追われた。エンデは足を痛め、歩けない状態だった。                                              

鶏の寿命は10年ぐらいだと読んだことはあるのだが、先輩達、シロ、ブチ、ピコも長生きではなかった。たまごやさんの卵、有精卵で、土の上で飼われているとはいえ、採卵目的だから、長寿の目的で改良された鶏ではない。長寿の因子はないのかも。だからここで、いい環境で育てられても、長生きできないのかもしれない。

                                                

肉食用の鶏は50日の命、そして採卵の鶏は2年で処分される。それでいけば、とっくに処分されている筈のペンタはまだまだ元気に卵を産んでいる。それどころか、自分だけは特別ととばかりに、わがもの顔で台所にやってきては、美味しいものを頂戴とねだる。私にはしないが、くれないとpapasanの足を軽くだがつつく。好物はチーズ、肉も食べる。他の鶏たちもチーズは好きだ。

その昔、鶏はすべてコッコ、「みなさ~ん」と呼ぶとみんな集まってきた。鶏だって名前ぐらいは覚えるはず、と試みに名前をつけた。最初は「シロ」、シロはかなり人間の言葉を解した。多くなっても、固有名詞をつけられた鶏たちは、固有名詞で呼ばれると、その鶏だけがやってくるようになった。自分の名前を理解しているのだ。

コメント
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