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台風禍

2016-09-02 08:02:08 | 日記
台風10号は東北、北海道に大きな爪痕を残した。台風が上陸するようなことはなかったから、想定外だったというが、それにしても気の毒。
北海道の被害は、直接私の台所にも響いてくる。秋の収穫物、ジャガイモ、玉ねぎ、カボチャ、長芋etc.は北海道の中央部の当麻町に依存している。大丈夫かなぁと気をもんでいる。消費者は高くても他から購入することもできるが生産者はそうはいかない。生産物は一朝一夕にはできない。手塩にかけてきたもの。

台風9号で杏の木が倒れ、駐車場にあった車を傷つけた。続いて10号も来るというので、下から他の木も切ってほしいと言われ、植木屋さんに頼んでおいたところ木曜日に来てくれた。雑木を切り倒してしまってもいいと、何本かお願いして、丹沢栗も先端から切ってくれと頼んだ。幹から小枝が出ているのでいずれそれが大きくなるだろうと思って。
午後、庭をのぞいて息をのんだ。ご自慢の栗が根元から切られていた。幹が腐って、根本まで行っているからいずれ倒れるからとPapasanには許可を得たそうだが、私は知らなかったので驚いた。私と半生をともにしてきた木だ。心の準備ができていなかったので涙が出るほどのショックを受けた。この栗は熱海の花咲じいさんと呼ばれた故内田勇次さんが天津栗と秋田の大栗を掛け合わせて秋田の農業試験場で作り出した木だった。1本を貰い受け、私が植えた。毎年美味しい栗が食べられたのだが、近年は栗を拾う人も少なくもったいない存在ではあったが、でも拾う楽しみにしている人もあった。もうもとには戻らないけど、ごめんね、と切られた株に声をかけた。
コメント
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