クリームチーズが半分、500g、残っている。焼こうか、それともレアにする?とpapasanにきくとレアがいいという。先にスズメのシフォンを仕上げ、その間にクリームチーズを柔らかくしておこう。と言ってクリームチーズをボールにとり細かくちぎってラップをし、オーブンの上に乗せた。
シフォンを仕上げ、クリームチーズの具合を確かめ、沖永良部と北九州に電話をかけていた。
12時半、papasanにお昼なんにする?と声をかけた。返事がないので隣室に行ってみると姿がない。トイレにもいない。スズメにエサでも?と見たがそちらにも姿はない。玄関に杖も靴もある。ってことは近場だな、と前の教室に行ってみたり、二階を見たりしたがいない。どこへ行っちゃったんだろう。しばらく待ったが帰って来ない。そこで1時半、息子に電話をしようとしたら携帯は電池切れ。携帯じゃないとかけられない。急いで充電器につなぎ、周りを探してみた。ちょっと経ったので、充電器をつけたまま息子に電話をした。「papasanがいない」息子曰く「診療所の前に立っている、という目撃情報が入っている」「えっ、診療所?」「バイクで探しに行ってくる」「頼む」
いつもなら診療所までだって歩かないくせに、なんで行ったんだろう。ついに徘徊が始まったか??徘徊が始まったら、お手上げだな。施設に入れなきゃならないかな、なんて本気で考えている。
しばらくして息子と帰ってきたpapasan、階段を上がってきたらしく草とどろまみれ、苦しいとほざいている。「心配したんだぞ。なんで診療所まで行ったの?」と怒鳴ると「探し物に」「診療所に何を探しに?」というと手で包むようなしぐさをしている。「もしかしたら入れ歯を探しに行ったの?」と聞くと「そう」という。「落ちているとすれば家の庭でしょう?診療所にあるわけがない」「そう」「でもね、あの入れ歯はもう諦めなさい。新しい入れ歯を作ろうね。コロナのおかげで行きそびれているけど、そろそろ行くか」と言っても別に返事はない。この思い込み、この強迫観念、どこから来るんだろう。暖かくなったし、ほんとに歯医者さんに連れて行こうか。
papasanを探し始めて2時間たった。やれやれ、クレープを焼いてやっと昼食に。私の方が疲れた。気疲れだ。転寝してしまった。
やっといつもに返ったので新聞を読んだ。臨時議会の費用弁償の結果が知りたかったので湯河原新聞から。へ~、議員の費用弁償の値上げ分、コロナの支援に回すとあった。結構だけど珍しいこと!でも世界も含めて、未曽有の災害だものね。議案としては費用弁償、期末手当削減を提案し全会一致で可決。