ニュースは豪雪の映像ばかり。こちら側も雪こそ降らないが冷え冷えとしている。冬物の厚手の長袖のスェーターを着込んだが、まだ寒い。外で仕事をしているから寒いのは仕方がないか。
ここのとこ晴が続いているので、毎朝、モルゲンロートを楽しんでいる。冬の日は低いから、山裾を下から順々に上に上がって、そこにあるものを赤く反射させているのは美しい。今のところ7時前後がきれいだ。特に走る大型車の側面、通り過ぎる電車の窓、赤々と反射している。
ふと、枕草子を思い出して口ずさんだ。冒頭の「春はあけぼの。ようよう白く成りゆく山際すこし明かりて、紫立ちたる、雲の細くたなびきたる・・」曙、「そのとおりだな。それにしては光の上っていくさまがない。ネットで冒頭を出して読み返してみた。やはり記憶のとおり、朝日の件はない。そうかぁ、京都は盆地、東山36峰‥の例えにもあるように、山に囲まれているから朝陽の昇さまは見えないのかも。で京都でモルゲンロートの見える場所を探した。愛宕山からは見えるとあったが、宮中仕えの女人たちが山に上って見るわけはない、と納得した。
毎日少しずつ違う朝陽を見ているのは、この上ない贅沢。
明るく成れば、鳥たちがやってくる。エサやりに忙しくなる。ヒヨ。スズメ。イソヒヨドリ、シロハラ、そしてトンビ。