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ストラディバリウス

2017-07-25 17:34:58 | 日記
ヴァイオリン500年と言う番組をpapasanと一緒に見ていた。ヴァイオリンと言う楽器が今のように確立したのがルネッサンス期の終わり、500年になると言うのだ。
アマティ、ストラディバリウス、グァルネリと言った私でも知っているヴァイオリンづくりの名手たちが現れたのもこの頃。

番組の案内人は、バロン ヌープというストラリとその持ち主のカナダの名ヴァイオリニスト、ジェームス エーネス。ストラディバリウスが作った楽器は1200あまり、現存しているのは600と言われている。そのうち1700年から20年間に作られた物が最高だと言われている。今日の主人公、ジェームス
エーネスの使っているバロンヌープも1715年製のものだ。
ストラディバリウスのヴァイオリンには愛称がある。少しは知っているつもりだが、バロン ヌープ?聞き覚えがないな。番組内で使われてるその音色は、もちろん弾きての力量にもよるが、素晴らしい。さっそく調べてみた。バロン ヌープはアラード=バロン ヌープといい、通称アラードとよばれている名器だった。ストラディバリウスの中でも3大名器とよばれている一つだったのである。一つはヤッシャ ハイフェッツがひいていた「ドルフィン(1715)」この楽器は今は諏訪内晶子さんに貸与されている。そして「アラード(1715)」と「メサイア(1716)」。「アラード」は個人蔵、「メサイア」は博物館蔵、この楽器はいまだかつて誰も弾いたことがない楽器だった。アラードをエーネスが使っているということは、アラードもやっと天才に巡り合ったともいえる。エーネスは1715のMarsickを使用していたことは知っていたが。これは確かオイストラフが使っていたと思う。

番組はストラディ中心で進行していた。ストラディの歴史は、ストラディバリウスの息子がクレモナで使わないことを条件に父たちの工具等をすべて国外へ売り払ってしまい、製法は途絶えてしまったと言われている。エーネスの演奏を音響学から調査し、他の楽器と比較して、視覚に訴える音の方向性は興味深かった。多くのヴァイオリン製作者たちが、再現を試みているストラディの音色。その一人名古屋の窪田さんと言うヴァイオリンの修理工の努力。そして音響的にもストラディに匹敵する楽器が作られたのには感激だった。
窪田さんは自分が作れる楽器は数知れたものだから、希望があればノウハウを教えていきたいとも話していた。素晴らしい楽器は素晴らしい演奏家と出会って、素晴らしい音楽を作り出す。愛好家としては、名器が多くなって、その機会が増えることを願うのみ。

演奏もよかったし、たのしい番組だった。Papasanも2時間もった。私も一人だとねむちゃうから、話ながら見ているのはよかったよ。
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