柔道石井、国会議員に転向表明か

2008-10-25 09:28:20 | Weblog

 2008年8月の北京オリンピック柔道男子100kg超級に出場、華々しく金メダルを獲得して一躍マスコミの寵児、マスコミ追っかけの狙い目となった石井慧、10月になってプロ総合格闘家への転向の意思を見せていたが、記者会見で「卒業のことで頭がいっぱい。焦らずゆっくり考えたい」と態度保留。

 記者会見に同席した斎藤ヘッドコーチが「将来の進路の決断は本人の自由」、「柔道界を出るなら止めない」と慰留の意思はさらさらなく、突き放した態度を示したことを「Wikipedia」は書き留めている。

 カネの問題とか女の問題で不祥事を起こしたか、飛んでもない失言て支持率の足を引っ張って内閣から見放された閣僚、あるいは支持率が一向に上がらず選挙の顔として期待できなくなって閣僚たちから距離を置かれようになった総理大臣との間のよそよそしい両者関係が石井選手とコーチとの間にも漂う共通項を抱えていたということだけではなく、石井選手の自分では決めかねて周囲の反応に頼る様子見の態度自体も政治家似の――と言うよりも、政治家そっくり、政治家の姿そのものと言える。

 テレビでやっていたことだが、石井選手は10月23日東京・元赤坂の赤坂御苑で開催された天皇・皇后主催の秋の園遊会に他の北京オリンピック金メダリストと共に招待され、天皇に直接「次のオリンピックも目指されるんですか」と尋ねられと、細めた目に笑みを浮かべながら明快に「次のオリンピックは目指しません」と答えた。

 となると、一度はプロ総合格闘家への転向の意思を公にしたのである。いよいよプロ総合格闘家へ転向かと誰にも思わせる「次のオリンピックは目指しません」だったはずである。天皇もそう受け止めた。だから、次のような声かけとなった。

 「今度の優勝がいい、・・・契機となって、よりよい道を歩まれるように願っています」

 だが、そのあと後記者に囲まれ、天皇に次のオリンピックについて声をかけられたようだがとマイクを向けられると――

 「柔道界の後輩とか、国士舘のブラザーとかが上がってきて、自分が出られないかもしれないし…。自分が負けてしまうかもしれないので、(ロンドン五輪出場は)『わからない』と言いました」(「サンスポ」

 記者「確か次のオリンピックはと聞かれて、『目指しません』と言ってたはずだが」と言うふうに聞かれると、

 「そんなこと、口が裂けても言えません」

 テレビのマイクが「目指しません」とはっきり答えているのを把えていたにも関わらず、自らの発言をきっぱりと明快に否定。

 一度公となった発言・態度さえも否定して、政治家もどきに平然としてウソがつける。

 転向するとしたら、政治家こそがふさわしいのではないか。格闘家など勿体ない。格闘家である間は厳しいトレーニングを続けなければならないし、試合となると痛い思いをしなければならない。選手寿命も長いとは言えない。体力が衰えたとき、うまくテレビタレントに再転向できたら儲けものだが、既に政治家こそがお似合いのパーソナリティー・個性を見事に発揮している。

 体重100キロを超え、身長も180センチを超えている威風堂々を最大限利用すれば、コワモテで野党議員を威嚇することもできる。強行採決しようとした議長の採決を議長席に殺到して阻止しようとする野党議員をかつてのハマコー(浜田幸一)のように身体を張って押しとどめる戦功を立て、大いに重宝がられることも可能だろう。

 国会議員になり、副大臣クラスの閣僚にでもなれれば、帝国ホテルなどで大臣や首相と高級料理に舌鼓を打てるし、ホテルのバーで高級ブランデーだろうと何だろうと心行くまで満喫することもできる。葉巻だって優雅に気取って喫うこともできる。

 勿論、平気でウソをつける優れた才能からしたら、自公の議員こそがふさわしいと言える。あるいは石井自身が自らの平気でウソがつける政治家的な才能・資質に気づいていて、次の総選挙で自民党から立候補の声がかかるのを待っていることからの総合格闘家転向意思表明のモラトリアムなのかもしれない。


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