現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

3/27 連続19日目

2008-03-28 05:48:10 | 虚無僧日記
一昨日はしゃべり過ぎた。普化禅師は何を
問われても「明頭来明頭打、暗頭来暗頭打」
の“偈(げ)”しか口にしなかった。つい
「宗旨は?」と問われ、答えたのがいけなかった。
「口は災いの基」である。普化も一休も「比較
しないこと、すべてを容認すること」と教えて
いる。まだまだ未熟だった。

3/27今日は終始無言を貫く。以前は子供が通ると
「ドラえもん」などを吹いたり、外人が通ると
「アメイジンググレース」などを吹いたりして、
すぐ相手に迎合していた。これでは格が下がる。
自分の尺八をそのまま聞いてもらう。これでいい
のだ。今日は4人の方が喜捨してくださった。


閲覧数170ip、3,570pv

2008-03-27 11:41:50 | ブログ
今朝ブログを開いて驚いた。閲覧者数が170ip。
ところが、見られた項目数は3,570。一人平均
20ページだ。いつもの10倍。こんなこと初めて。
やはり、日蓮宗に立ち入ったためか?
相手の顔が見えないだけに怖いものがある。
宗教、倫理の問題は、〇〇1,000人、●●1,000
人。敵も多く作るから難しい。不本意だが。


3/26 ついに0

2008-03-27 11:32:34 | 虚無僧日記
3/26 連続18日目。今日は2尺7寸の長管を
持って出る。パワーは出ない。静かに吹く。
3時間吹いて、反応0。名古屋もついに東京
なみになってきたか。数年前、東京の銀座4
丁目で一日、夜9時まで吹いたが、0だった。
もう他人には全く無関心。都会の孤独を感じた
ものだった。長い人生、浮き沈みはある。
今が正念場か。

退職金の半額を年金でもらっていたが、それも
この3月で打切りとなり、来月からは企業年金の
月8万円のみとなる。虚無僧に出るたびに赤字。
来月からどうしよう。

富士大石寺顕正会 2

2008-03-26 10:36:42 | 虚無僧日記
「富士大石寺顕正会」の若者二人とのやりとり。

「いずれの宗派か」 「普化宗」
「経典は?」     「何も無い」
「釈迦の説かれた法華経とかあるでしょう」「知らん」
「偽坊主か」「物事を正しく見る目はないのか。袈裟も
 数珠も付けていないのに僧侶だと思われたのか?」
 (内心、付けてないでよかった)
「新興宗教か」「日蓮宗よりは古い」
「会員はいるのか」「ここを通る人皆が会員だ」
「あなたのやっていることで人々を幸せにできるのか」
「私の尺八で慰められる人もいるでしょう」
「人を騙している。地獄へゆけ」
「釈迦は地獄、極楽など説いてはいない。あんたはキリスト教か?」

というわけで論争となった。「地獄極楽、前世来世」は有るか
無いか、釈迦は「ある」と言ったのか?

私の考えはこうだ。
釈迦は一文字も経典を残していない。
経典は、釈迦寂滅後500年1,000年を経て、後世の人が
書き残したものだ。釈迦は家も寺も持たず、ひたすら
歩いて人々に仏性を説いた。論争はしていない。教団を
作ることも嫌った。
それなのに、今の仏教界は、文字に捉われ、一言一句の
解釈で論争し、対立し、非難、誹謗中傷を行っている。
釈迦の真意ではあるまい。自らの行いで、人々の心の中
にある仏性を目覚めさせる。それが釈迦の説く仏教ならば、
虚無僧が尺八を吹いて、人々の心の中の仏性に響いてもら
えれば、これが本当の仏教徒だ。やたら論争を好み、闘争心
むき出しの宗派が仏教とはいえるのだろうか。そもそも
妻帯していること自体仏との誓い(戒)を破っているでは
ないか。





富士大石寺顕正会と法論

2008-03-26 07:48:51 | 虚無僧日記
昨晩(3/25)も名古屋駅前で尺八を吹いていたら、
なんだかんだと議論を吹っかけてくる二人の若者。
「僧を偽装して布施を受けるとは不届きな奴、
その金を全部(12円だったが)取り上げる」とか、
「今すぐ車道に飛び出て死んでしまえ」とか
「地獄に落ちるぞ」とか手厳しい。
「富士大石寺顕正会」のメンバーだった。
日蓮を信奉する団体だが、「日本国家は日蓮が説い
た教えに従って統治され、国民総意のもと“国立
の戒壇”が建立されなければ、日本は必ず滅びる」と
いう偏狭な教義を掲げ、創価学会、日蓮正宗とも
分離孤立している団体だ。本部は埼玉県の大宮にある。

一応この会の出版物『日蓮大聖人に背く日本は必ず
亡ぶ』を読んでいたので、「バカげた話だ」などと
余計なことを口走ったために、火に油をそそぎ、道端で
30分以上も激論となった。「なんだ、なんだ」と足を
止めて聞き耳を立てる人もいる。激論しているのに、
横から布施を入れてくださる方もいる。とにかく
平行線で議論にならない。
釈尊は「争いの無い平和な心」を人に説いたのだと
思うが、他を一切否定し、闘争心むき出し、中国と
の戦争も煽るような宗派はいかがなものか。
若者があそこまで“異常”になることに、オームと
同じカルトの恐ろしさを感じる。虚無僧は、釈迦も
経典も無く、尺八の音で人々の心の底にある仏性を
開いていただければありがたいとの思いで、ただ
街頭で尺八を吹く。強要することもない。
ネットで「富士大石寺顕正会」を検索したら1,700件も。
賛否両論の立場から載せてあることに驚く。

幻影・妄想

2008-03-25 11:12:01 | 虚無僧日記
4時間も吹き続けると、さすが唇も腫れ
てくる。親指の付け根もズキンとくる。
最近、お金に執着が無くなったからか。
道ゆく人が虚無僧を見慣れてきたからか。
サッパリお布施がはいらなくなってきた。
毎日赤字だ。

やはりある程度は、“お金が欲しいよう”と
いう気を発しないと、お金は寄ってこない。

最近幻影に執りつかれることしばしば。
「100円玉か」と思うと1円玉だったり、
「500円玉か」と喜ぶと5円玉だったり、
「おっ千円札を入れてくださった」と喜んだ
ものの、開けてみると、お札なんか入ってな
かったり。

やはり、お金への執着心からの“妄想”か。

井戸掘り名人

2008-03-25 10:59:44 | 虚無僧日記
2時間吹いて反応0だと、ちょっぴり空しく
なってくる。「練習させていただいているのだ」
と自分に言い聞かせてはみるが、である。

『井戸掘り名人』という話がある。
「必ず井戸を掘り当てるという男がいた。彼に
秘訣を問うと、『なにカンタンさ、水が出るまで
掘り続ければいい』と。最近では1,500mも掘る
そうな。

そんな気持で、吹き続ける。ここで止めたら
一期一会の機会も逃す。ようやく、中年の男性
がチャリンと、しばらくして、また別の男性が
チャリン。二人合わせて200円。志しを向けて
くれたことに、心から“有難う”といいたい。

待たされる時間が長いほど、金銭の多寡に
よらず感謝の念は深まる。

カメラのモデル?

2008-03-25 10:45:21 | 虚無僧日記
今日は「如水」の200万の尺八を持出した。
借りている物だが、街頭でどのように響くか
試してみたかった。品がいい。色つやがある。
メリ音が出やすい。ひとり悦に入って吹く。

若い男性が、前の階段を駆け上って、リュック
からゴソゴソ、一眼レフの大きなカメラを取り
出して、急ぎセットする。階段の上から望遠で
私を狙う。もっと近くで撮ってくれてもいいの
に。隠し撮りしているつもりでも、こちらから
は丸見え。

写したら、そのままさよなら。以前は、カメラ
を向ける前に「撮っていいですか?」と声を掛け、
終わるとモデル料として?1,000円、2,000円入れ
てくれたものだった。時代の流れか。

2時間吹いても反応0。カメラを向けてくれた
男性がいてくれただけでもうれしい。

卒業式

2008-03-25 10:29:55 | 虚無僧日記
黒いパンツスーツの三人組。リクルートかと思い
きや、近所の小学校の卒業生。背格好はもう十分
大人だ。
鈴花の甥のリョウト君も小学校卒業。体重76kgで
着ていくスーツは特注だそうだ。
ラジオでも、「娘の卒業式に着る服(17号)を早々に
買っておいたら、卒業式当日もう着れなかった」と。

腰の位置が私の胸のあたりにくるような身長180cm
近い、超ミニスカートのお嬢さんが、今日も私の
前を闊歩していく。それが一人二人じゃないのだ。

春爛漫。虚無僧の私は、ますます肩身狭く、存在
感も“虚無”になっていくようだ。

3/24 桜咲く

2008-03-25 10:27:04 | 虚無僧日記
ここ二三日のバカ陽気で、所々で桜が咲いた。
まだ硬い蕾の所が多いが、単発的に咲いている。
満開のところもある。すでに2月に咲いた桜も
あった。天候異変は、桜の開花も狂わせている
ようだ。
ここ1週間、毎日のように海老茶の袴の卒業式
帰りの若い女性が行きかう。卒業式の日も大学
によってマチマチなのか。卒業式に桜。入学式
には、桜は咲いているのだろうか。