現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

竹ちゃん様

2008-03-25 09:12:57 | 虚無僧日記
私のブログに、時々コメントを寄せていただ
いている「竹ちゃん」様。いつも見ていて
くださり、ありがとうございます。『鈴虫の
蒔絵のついた一節切(ヒトヨギリ)』を落札された
とのこと。
以前にも「6孔の一節切」の時は、母親に
泣き付いてお金を出してもらい、落札しまし
たが、今度は断られ、やむなく断念しました。
貯金0のその日暮らしですから、とても買え
ません。

「竹ちゃん」様は、『樋口孝道』の尺八も落札
されておりますね。
いずれ、『一節切』について論文を発表しよう
と思っていますので、その時は、ぜひ『鈴虫の
一節切』を拝見させていただきたいと願って
います。もしこのブログを見ておられたら、
連絡先とお名前を、私のH.Pのメールにでも、
教えていただきたいと思います。

Eメール goo3360_february@mail.goo.ne.jp

 

紅茶一杯1,200円

2008-03-24 10:59:15 | 虚無僧日記
豊山町での歌謡祭を終えて、鈴花がせっかく
ドレスアップしているのだからと、二人で名古
屋駅のホテル、マリオット・アソシエに行った。
私はいつも、このホテルの真下で虚無僧し、上
を見上げているのだが、今日はその15階にある
ラウンジに、初めて入った。
ジェラート、紅茶それぞれ1,200円。二人でお茶
して、2,500円。
その後、下で虚無僧。夜10時半まで4時間吹いて、
お布施は202円だった。物の価値を測る物差しが
違う。

3/23豊山町歌謡祭

2008-03-24 10:41:26 | 虚無僧日記
豊山町の歌謡祭に鈴花が出演。松田聖子の
『赤いスイートピー』を歌った。この日の
ために鈴花は前回に倍する練習を積んできた。
衣装も髪型もバッチリ決めた。しかし、歌い
終わっての本人の弁。「マイク音が硬く、
自分の声が聞こえず、歌いづらかった」と。
音響、照明、前回と比べれば、数段落ちる。
カラオケの音量が大きく、情感込めて歌おう
とすると、歌が聞こえない。残念。
成功は、練習量だけではないことを知らされた。
舞台経験の数をこなすことだ。
次回は私もカラオケ・デビューしよう。


3/22 の今日一日

2008-03-23 10:44:09 | 虚無僧日記
今日3/22(土)は、(社)実践倫理宏正会東海
地区43周年記念の「春季大会」。東海3県
から8,000名が参加して、笠寺の日本ガイシ
ホールで開催された。
4時15分までに中村の会場に入り禊(みそぎ)、
5時『五つの誓い』を唱和して、すぐ解散。笠寺の
大会会場に向かい、7時入場。待つこと2時間、
9時開会、11時半終了。

私は急ぎ春日井の長縄さん宅へ向かう。
今日は妹さんの49日の法要。『手向け』と『瞳』
を献奏させていただく。
午後3時帰宅、それから夜9時まで虚無僧に。
今日で14日(2週間連続達成)。このまま100日
続けたい。6月16日(月)が満願だ。6/14は
山梨県の塩山で講演がある。丁度よい。



実践倫理・春季大会

2008-03-23 10:43:40 | 心の問題
(社)実践倫理宏正会「春季大会」上広会長の
講演内容。

家族は今、崩壊の危機。遠慮のない仲で
「バカだチョンだ、醜い、汚い、不潔、黙れ!」
などの暴言を吐き、人間差別を行ってはいないか。
いったい自分を“何様”と思っているのか。
そんな資格があるのか。

「我も人もの幸せ」実現のために、まず何を
したらよいか。
まず、他人を責める前に、自分はどうなのか。
尊敬される人間なのか。父親は父親として、
母親は母親として、子は子としての本分を尽く
しなさい。家族がそれぞれに自分の役割を果たし、
尊敬しあえるようになった時、家族愛和の実現へ
一歩近づく。『子供の善導は、親の倫理実践から』。

ふーむ、私は随分妻に子供にひどいことをしてきた。
親として夫として、何一つ役割を果たしていなかった。
離婚されて当然。反省。

夫婦も子供も、お互いを“他人様”として尊敬し、
ほめるところはほめ、どうしたら喜んでもらえるか、
に気を使い、気に入らぬところは“他人様”と
気を使って、上手に言う言い方を工夫すれば、
夫婦円満、家庭愛和が実現できるのだ。




法要に尺八献奏

2008-03-23 10:42:41 | 虚無僧日記
長縄さんの妹さんが亡くなられて、今日が
49日の法要。お坊さんが来られる前にと気を
遣って、ご親戚の方には早めに来いただき、
『手向け』と『瞳』を献奏させていただいた。
遺影を見ながら尺八を吹くと、自然に涙が
出た。心からの吹奏ができた。

以前、Yさんの一周忌で献奏させていただい
た時は、お坊さんの読経の後だった。その時、
そのお坊さんは「えっ?」という険悪な顔になり、
偽坊主の私に対して、終始不機嫌だった。法要
を汚されたような怒りだったのか。

東京ではもう、葬式の4割が、お坊さんを呼ば
ないという。無宗教が増えており、仏教界の
地盤沈下は著しい。音楽葬というのも流行り
つつあると聞く。インターネットには「尺八葬」
というのもある。これから需要は広がるだろう。
今は、故人を知っているつながりで声がかかる。
心からの吹奏が、営業になったらおしまいか。



虚無僧14日目 栄にて

2008-03-23 10:42:24 | 虚無僧日記
長縄さん宅から帰宅して、虚無僧に着替え、
今日は栄に出た。名古屋の中心の繁華街だが、
名古屋駅前に次々と高層ビルが建って、名駅
に客を奪われつつあるという。それでもすごい
人だ。客層が違う。栄も地下街が発達している。
地下も歩いてみた。中央の広場でしばらく佇ん
でいると、いきなり館内放送が鳴った。

「ご通行の皆様にお知らせします。当地下街は
ビラくばり、アンケート調査、勧誘、寄付行為
は禁止されています。見かけましたら中警察署
〇〇〇番に通報してください」と。
カメラで監視しているのだろう。まるで私に対
する当て付けだ。早々に退出した。

外も騒々しい。ラップの音楽がガンガン流れる。
意味不明の大声を張り上げるパフォーマンス。
ここでは私の心が安まらない。世の中ますます
“住みにくうござんす”

また名古屋駅に移った。

虚無僧 14日目 名古屋駅

2008-03-23 10:40:23 | 虚無僧日記
今日は土曜日、午後5時、名古屋駅は
ものすごい人。とにかく虚無僧の格好で
歩くことも立っていることもできない。
四方から押し寄せる人の波、渦に目が周る。
ようやく午後6時を過ぎて落ち着いてきた。

今日の反応
(天蓋を指して)「これって、今でも作る人いるの?」
「虚無僧だ、すげぇ初めて見た」
「映画でしか見たことないけど、いるんだ」
「明暗?」「なに名案?」
「虚無僧だ」「なにコメゾウ(米蔵)?」
「キョムそうだ」「トムソーヤ?」「たぶんそうや」
「すごい、尺八って日本の最高!!」

今日は、地下鉄料金に1,000円以上使ってしまった。
1,000円以上お布施がいただけないと赤字。午後3時
から夜9時まで6時間吹き通し。さすが手が痛い、
腱鞘炎になった。

今日で14日、2週間連続達成。10万人以上の人が見て
くれたかな?。めざせ100日、100万人。

お客は猫一匹

2008-03-21 12:01:58 | 虚無僧日記
3/20夜、コンサートの反省を踏まえて、また
名古屋駅に立つ。2時間吹いて0。
階段の上に一匹の猫が現われた。私の方を
見て足を止め、しばらくこちらを見つめて
いる。鹿の鳴く声を模してチーチーと尺八で
吹いていたら、一気に階段を駆け下りて来、
私の周りをグルグル回る。尺八の音が仲間か
獲物の声に聞こえたようだ。やがて、不思議
そうな顔をして戻っていった。
今日のお客様は猫一匹。

と思いきや、パーティ帰りの華やかなドレスの
お姉さま方が4人通りかかり、階段にどっかと
腰をおろした。何事か、どうやら履き慣れない
靴が痛いらしい。靴を脱いだり、お互い交換
したり。パカッと足を開いて、もろ丸見え。
美しく着飾っても、“品格”が無い。そんな時代
になったか。うれしいやら、悲しいやら。興ざめ。


鹿の遠音

2008-03-20 23:50:56 | 虚無僧日記
尺八本曲の『鹿の遠音』
以前は中学校の音楽の鑑賞曲になっていたので
記憶にある方もいよう。我々の世代は、この
『鹿の遠音』を吹きたくて、尺八を始めたものだ。
最近は、あまり聞かなくなった。

この曲のどの部分が鹿の鳴き声なのか、ずっと
疑問に思っていた。鹿はめったに啼かない。
学生の頃、奈良の東大寺近辺で野宿したことが
あった。夜中、あちこちで鹿の目が金色に光る。
とても不気味だ。気がつくと、一頭が私の側まで
寄ってきて、ググ、ググと鼻を鳴らす。警戒の
声らしい。それ以外には聞いたことがなかった。

インターネットで「鹿の鳴き声」で検索すると
あった。鹿は9月から11月が発情期で、この間、
オスは縄張りを作ってメスを囲う。それを誇示
するかの如く、他のオスへの威嚇で、フィーヨー、
フィーヨーと甲高い声を発する。
メスはめったに鳴かないが、子供を呼ぶ時など
キュイーンと鳴く。とのこと。表現し難い、一種
独特の鳴き声だ。


「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の
          声聞く時ぞ秋は悲しき」

この歌は、みごとに鹿の鳴き声を表わしている。