ケイの読書日記

個人が書く書評

益田ミリ「わたしを支えるもの すーちゃんの人生」幻冬舎

2022-05-12 18:01:51 | 益田ミリ
 前回のUPから3週間近くたってるんだ。自分でビックリ!!!
 2年半ほど前にスマホゲームを始めてから、本当に本が読めなくなった。だめだなぁと思いつつ、スマホゲームって本当に面白いから仕方ないよね。本が売れなくなった理由がよく分かる。年齢のせいか、近視ばかりか乱視もひどくなって、画面をじっと見ていると本当に疲れる。ゲームも読書も両方やって、という訳にはいかない。
 だったらブログを止めればいいじゃん!と言われそうだが、止めたくない。間隔がすごくあいても、ブログを続けていきたい。それが、自分を支える一つのような気がするから。

 この益田ミリさんのすーちゃんシリーズ最新刊のタイトルは「わたしを支えるもの」(とはいっても2019年の発行だけど)
 40歳の誕生日を迎えたすーちゃんは、いろいろ思い悩んでいる。すーちゃんの友人のさわ子さんと相変わらず仲良くCAFEでお茶してる。さわ子さんはすーちゃんが大学時代バイトしていた所の社員だった人で、今は本社の経理部で働いている。すーちゃんより5歳年上、独身。
 いわば、すーちゃんのロールモデル。

 このさわ子さんが重要キャラなんだよね。以前は、会社のお昼休み、一緒にランチに行く仲の良い同僚がいたのに、その人が家庭の事情で会社を辞め、今では一人で淡々とランチを食べている。勤続22年。女子社員の中では一番の古株かもしれない。だけど肩たたきにあう訳でもなく勤め続けられるんだから、良い会社に入社したよ。
 そのさわ子さんは、お母さんが検査入院した病院で、傾聴ボランティアをやってみないかと誘われる。講習会を何回か受けて、さわ子さんは傾聴ボランティアを始める。そこでさわ子さんは色々気づく。「生きていくって新しい明日だけじゃないんだなーーって思うようになったの」「思い出を繰り返しなぞる事も、その人にとっては大切な事だったりするから」

 そうだよ。トシをとって外出もままならなくなった時、何が私を支えるだろうか? 過去は美化される。思い出の小さな引き出し、それがいっぱい並んでいて、それらを開けると楽しくて美しい思い出が沢山詰まってると良いね。ひょっとしたら、今、私が夢中になっているゲームのキャラたちが飛び出てきて、新しい物語を紡いでくれるかも。
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