この本は、朝日新聞連載「大人になった女子たちへ」(2012年10月7日~2015年2月22日)に加筆修正を加えたエッセイ集らしい。
すごいな益田ミリ! 朝日新聞連載かぁ。週刊文春連載のマンガもあるし、一流文化人じゃん!!
彼女のエッセイを読むと、いつも幸せな気分になる。売れっ子文筆家だと、芥川龍之介のようにしかめっ面をして神経質なタイプを連想するが、彼女はのんびりゆったり。1969年生まれだから、今年50歳。いい事ばかりじゃなく、それなりに苦労もあっただろうに、それを感じさせない。表に出さない稀有な人。
友人がすごく多いんだ。ミリさんは大阪生まれで大阪育ち。会社員生活を経て、イラストレーターになる事を目指して東京に出てきた。
だから東京では、小・中・高・短大時代の友達ではなく、仕事関係の友人がほとんどだろうに、すぐ仲良くなるんだ。羨ましい。
こんなに友人たちと、ランチや夕食会や映画のレイトショーやスイーツの食べ歩きをしょっちゅうしていても、原稿を落とさず、どんどん仕事の依頼があるなんてエライもんだよ。
なんといっても出版業界は独身女性が多いから、誘い誘われが多いとは思うが、岸本洋子さんや群ようこさんのエッセイを読んでも、これほど友達は登場しない。やっぱり人好きする性格なんだろうね。
それに家族仲も良い。作家さんだと、家族観の歪みを売り物にしているような人も多いから、ミリさんのような人は稀。妹さんは結婚して家を出ているが、お父さんお母さんは大阪にいて(お父さんは数年前に亡くなったが、このエッセイを書いている時は元気だった)お正月には必ず帰省し、なんと妹家族まで来て、新年会をやるらしい。
その新年会の出し物で、ミリさんはマジックをやったり皿回しに挑戦したりするらしい。ああ、素晴らしき昭和の家族。
だからだろうか、『お母さん、心配?』という章では、東京に遊びに来たお母さんを、ミリさんは観光案内して、夜レストランで和食定食を食べていた時、尋ねたそうだ。「お母さん、わたし、子どももおらんし、わたしがおばあさんになった時、心配?」そしたらお母さんは「心配」と答えた。
ミリさんは「お母さん、わたし、自分が思うように生きてきて幸せやし、もし一人ぽっちで死ぬようなことがあっても大丈夫やで」
ああ、心に刺さるねぇ。
すごいな益田ミリ! 朝日新聞連載かぁ。週刊文春連載のマンガもあるし、一流文化人じゃん!!
彼女のエッセイを読むと、いつも幸せな気分になる。売れっ子文筆家だと、芥川龍之介のようにしかめっ面をして神経質なタイプを連想するが、彼女はのんびりゆったり。1969年生まれだから、今年50歳。いい事ばかりじゃなく、それなりに苦労もあっただろうに、それを感じさせない。表に出さない稀有な人。
友人がすごく多いんだ。ミリさんは大阪生まれで大阪育ち。会社員生活を経て、イラストレーターになる事を目指して東京に出てきた。
だから東京では、小・中・高・短大時代の友達ではなく、仕事関係の友人がほとんどだろうに、すぐ仲良くなるんだ。羨ましい。
こんなに友人たちと、ランチや夕食会や映画のレイトショーやスイーツの食べ歩きをしょっちゅうしていても、原稿を落とさず、どんどん仕事の依頼があるなんてエライもんだよ。
なんといっても出版業界は独身女性が多いから、誘い誘われが多いとは思うが、岸本洋子さんや群ようこさんのエッセイを読んでも、これほど友達は登場しない。やっぱり人好きする性格なんだろうね。
それに家族仲も良い。作家さんだと、家族観の歪みを売り物にしているような人も多いから、ミリさんのような人は稀。妹さんは結婚して家を出ているが、お父さんお母さんは大阪にいて(お父さんは数年前に亡くなったが、このエッセイを書いている時は元気だった)お正月には必ず帰省し、なんと妹家族まで来て、新年会をやるらしい。
その新年会の出し物で、ミリさんはマジックをやったり皿回しに挑戦したりするらしい。ああ、素晴らしき昭和の家族。
だからだろうか、『お母さん、心配?』という章では、東京に遊びに来たお母さんを、ミリさんは観光案内して、夜レストランで和食定食を食べていた時、尋ねたそうだ。「お母さん、わたし、子どももおらんし、わたしがおばあさんになった時、心配?」そしたらお母さんは「心配」と答えた。
ミリさんは「お母さん、わたし、自分が思うように生きてきて幸せやし、もし一人ぽっちで死ぬようなことがあっても大丈夫やで」
ああ、心に刺さるねぇ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます