日々是マーケティング

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効果あるのかな?「肩甲骨まわし体操」

2005-04-06 11:29:30 | CMウォッチ
最近のテレビCMで、気になるモノがある。
サントリーの「DAKARA」 である。
「声に出して読んでみたい日本語」等の著作で有名な斎藤孝先生の体操付きCM。
昨年もこのようなCMがあった。
アサヒ飲料の「十六茶」。
このときは、デューク更家氏のウォーキングだった。

季節が変わり、他の飲料水メーカーも一斉に衣替えをした。
サントリーはこの他にも、ドラマ仕立てのCM「帰ってきた『なっちゃん』」もある。
田中麗奈さんのデビューCMであり、このCMをきっかけにブレイクした女優さんである。
その後も、年齢にあわせてソフトドリンクからビールへと出演CMも変化し、再びの登場である。
場面設定も「都会での生活で何があったのか?故郷に戻ってきた。」と言うことになっている。
他にも、田中麗奈さんが出演しているCMでは、同じようなモノがある。
「味の素のほんだし」である。
お母さん役の樹木希林さんと初めて登場した時は、高校を卒業したてくらいの設定。
「朝、自分のお気に入りのソックスを探していたら、お母さんが履いていた」という内容。
それから、OL→婚約→新婚生活へと話が進んでいる。

もうひとつ気になったのが「お茶」のCM。
この春新製品だけではなく、リニューアルをしたモノまで本当に各社「お茶」市場には力を入れている。
その中で、アサヒ飲料の「若武者」 というCMでは「キレ」ということを謳い文句にしている。
アサヒといえば、ビールの「スーパードライ」という製品がある。
この「スーパードライ」のキャッチコピーも「キレ」だった。
アサヒさんは「キレ」に対して、何かこだわりがあるのだろうか?
他にも、この商品は「使用茶葉限定」というお茶農家とのコラボレート商品である。
これまでの「静岡茶」や「宇治茶」という、広い範囲ではなく「川根茶」の生産農家の茶葉を使っている。
今後は、このような「○○さんの××」という商品が、流通するようになるかも知れない。

テレビCMと言っても、「商品名連呼型」のようなモノは姿を消しつつある。
ドラマ仕立てにして自社のHPへと誘導したり(昨年のキットカットのCM「はなとアリス」など)、クイズのようにしてHPへと誘導していくモノが増えてきた。
それには、「最長15秒という限られた時間で、商品や企業を伝えなくてはいけない」という制限があるからだろう。
「より、商品や自社を知ってもらいたい」という、企業の考えがCMとインターネットという世界を結び付けている。

たかがCM、されどCM。
限られた時間にこめられたメッセージは、案外奥深いかも知れない。
さてと・・・「肩甲骨まわし体操」でもしてみようかな。