日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

インターネットと既存メディアとの付き合い方

2005-04-21 11:33:42 | アラカルト
毎日新聞に「ネット時代のジャーナリズム」という記事が連載されています。
ライブドアとニッポン放送を含むフジサンケイグループのM&Aのニュースが、報じられた頃から始まった連載です。

ライブドアの堀江社長は、当初「インターネットと既存メディアの融合のためのM&A」というお話をされていましたが、結局そのような部分での話は殆ど聞かれず終わってしまいました。
とても残念ですね。
このような話がもっと積極的に出れば、様々なビジネス・アイディアが派生的に生まれてきたと思うのです。
まさか・・・「フジテレビの女子アナブログ」だけだったのではない、と思いますが・・・というか、思いたい。

一般家庭におけるPCの普及率を急激に上げたのは、インターネットなどの利用環境が整ったことが背景にあります。
ブロードバンドや光ブロードバンドなど、従来では考えられないほどの情報量を受け取る生活を、私たちはしています。
とはいうモノのの、インターネットが万能情報ツールではありません。
やはり「古臭い」とか「文字を読むのがめんどくさい」といわれても、新聞というメディアの影響はとても強いモノがあります。
テレビのように視覚に訴えかける媒体は、イメージとして強く残ります。
何よりも、現実感による信憑性があります。
だからこそ、一部で報じられているようなことがあると、問題が大きくなるのです。

インターネットのように、一般生活者が情報を発信しコミュニケーションを広げるというツールはこれからますます重要になっていくと思いますし、マーケティングの分野でも「口コミ」という点で注目されていくと考えています。
政治的にも、ブログから政治家を引退へと追いやるほどの力を持ち始めています。
しかし、中国に見られるような反日活動に見られるような使われ方をするのもインターネットである、ということをユーザーとして理解しておく必要があると思います。

いずれにしても、インターネットであっても既存メディアであってもその情報の受け手である私たちが、複数の視点をもって、一つのメディアに偏らないことが一番なのかも知れません。

それにしても、堀江社長の考えていた?「既存メディアとの融合」ってどんなことだったんだろう?
その一端でも、聞きたかったな~。