日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

がんばれ!AMラジオ

2005-04-08 12:13:29 | ライフスタイル
昨日の「ホリエモン考2」に「大西宏のマーケティング・エッセンス」からトラックバックを頂きました。
まさか、ライブドアの「ビジネス・マーケティング」の部門でランキング1・2位を争う大西さんからトラックバックをいただけるとは!?!重ねてありがとうございます。
そして、よくコメントを下さるsabuさん、いつもありがとうございます。

今日の中日新聞の社会面の下に、CBCラジオの新番組の案内広告(キー局はTBSラジオ)がありました。
日曜日の朝、わずか10分程度の番組ですが、パーソナリティーを務めるのが落合恵子さん。
落合さんの名前を聞いて「懐かしい~」と思われた方は、40代後半以上の方でしょうね。
今から30年以上前、文化放送のアナウンサーをしていて、圧倒的な人気パーソナリティーとして活躍されていましたから。

今の30代前半以下の方々からは想像できないかも知れませんが、当時のAMラジオ番組というのは物凄いパワーを持っていました。
「若者文化は、AMラジオの深夜放送から生まれる」といわれていたほどです。
その中でも、ニッポン放送の「オールナイト・ニッポン」・文化放送「セイ・ヤング」TBSラジオの「パック・イン・ミュージック」は、その中心でした。
そういう私も、毎週金曜日の「パック・イン・ミュージック」(=通称「金パ」)のリスナーでした。

先日、ライブドアの熊谷副社長の「AMラジオなんて聞かないよ。音質が悪いし・・・」というコメントが、テレビのニュース番組で流れました。
確かにAMラジオは、FMに比べ音質が悪いのです。
その代わり、なぜか東京の放送が鳥取の田舎でも聞けてしまえるのです。
もちろん、雑音まみれですが。
お陰で中高校生だった私は、TBSラジオやラジオ日本の「オールアメリカンTOP40」、米軍の横田基地から放送される「FEN(当時)」が思う存分聞けたのです。
それに、当時はFM局そのものが少なくNHK以外では東京・名古屋・大阪くらいしかありませんでした。
お行儀の良い音楽を聴くだけならFMでも何とかなるのですが、「最新のロックやポピュラー音楽」をチェックするためには、AM局の方が圧倒的にオンエアー等が早かったのです。

それだけではなく、「ある種の自由さとリスナー同士の連帯感」というモノがありました。
「人のぬくもりと気持ちが伝わる」そんな存在だったように思います。
現在のFM番組でも、当時のAM番組のような雰囲気のモノはありますが、やはり「息づかい」等が違うのです。
そして「言葉」がとても大切にされていたように思います。
時代が変化し、パーソナリティーの「言葉」が乱暴になり、音楽主体のFMラジオへと人気が移り、AMラジオの魅力が伝わらなくなったのかも知れません。
それが、熊谷氏の発言にも繋がったのでしょう。

「言葉を使う」という点では、この春から新番組を持たれる落合恵子さんなどは、とても優しい人だったように感じていました。
だからこそ、あれだけの人気があったのでしょう。

お帰りなさい、落合恵子さん。
また、AM番組で会えたことを嬉しく思います。