日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

笑顔が素敵なひと

2005-04-17 13:05:42 | ライフスタイル
日本におけるマーケティングの第一人者の一人としてあげられる、慶應義塾大学・商学部名誉教授村田昭治先生の著書に「なぜ彼はいつも笑顔なのか」があります。
村田先生の著書としては、珍しい?マーケティング・経営学とは異なった趣の本です。
残念ながら絶版となってしまっているようですが、ビジネスの基本となる「コミュニケーションの大切さ」ということを、書いていらっしゃいます。

「自分が笑顔であれば、周囲の人たちも自分に笑顔を返してくれる」という、当たり前といえば当たり前のことなのですが、なかなか毎日の生活で実践することは難しいように思います。
以前、村田先生がテレビの深夜番組に出演されていたことがありました。
いつも素敵な笑顔で、「素敵な商品ですね」、「ワクワクする提案がイッパイありますね」とコメントされていたことを覚えています。
コメントの一つひとつに否定的で評論的なものが、無かったように記憶しています。
でも、これってとても難しいことなんですよね。

仕事だけではありませんが、どうしても自分と周囲(友人なども含む)を比較や差といったものを探してしまいます。
「ブランド構築」ということが盛んに言われています。
この「ブランド構築」こそ「他社との差別」ですから、差別化すること自体は大切な「自己のアイデンティティーを創る」ということになります。
しかし拘りすぎると、いつのまにか時代にそぐわない陳腐なモノへとなってしまいます。
人も同じかも知れません。
「自分」というモノにこだわり過ぎて、周囲が見えなくなってしまうと様々な情報を提供してくれるひとを失ってしまうのではないでしょうか?
そしてそのような人は、大体笑顔の無い方のような気がします。

笑顔は、周囲にしあわせ感を与えます。
同時に、笑顔の人は周囲から「新しい何か」と頂いているような気がするのです。
マニュアル化されていない、表情豊かな笑顔・・・「コミュニケーションの達人」の第一歩かも知れません。