日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

不安な牛肉輸入再開

2005-04-16 12:11:48 | ライフスタイル
今日の朝日新聞讀賣新聞のWEB版に「歩行困難な牛の食用流通、米が部分的解禁を検討」という内容の記事がUpされています。

「歩行困難な牛」というのは、「BSE(狂牛病)に感染している可能性が高い牛」ということになるのですが、米国農務省は、その危険性のある牛肉を一部流通させることを検討しているということなのです。
その理由は、年間で牛肉処理される牛のうち相当数の牛が「歩行困難」で、畜産農家に打撃を与えているからということになるようなのです。

米国では、様々な業界団体がロビー活動をし、政治に圧力をかけています。
その一例が、「拳銃の所持を認める」というモノでしょう。
幼い子どもが誤って撃ってしまったり、暴発して亡くなる子どもが後をたちません。
それでも禁止することができないのは、膨大な与党への献金とロビー活動といわれる圧力があるからです。

しかし、今回の件はそのような問題ではありません。
「食」に関することなのです。
折りしも、日本での米国産牛肉の輸入再開に向けての話し合いが進んでいます。
全頭検査から20ヶ月未満の牛という譲歩を米国は、日本から引き出しました。
なし崩し的に、現在米国で検討されているようなことをごり押しされるのでは無いでしょうか?
本当にこんなことで、日本の「食」は大丈夫なのでしょうか?
今一度、私たちが「NO!」と声を上げる必要があるような気がします。

今、KIRINビールが行っている販促キャンペーンをよく見ると、日本全国には美味しい牛肉がイッパイあることに気付かされます。
食卓に、牛肉料理が登場する回数は減るかも知れませんが、安心・安全な牛肉を食べたいな~と思いますね。
総て「地産地消」は無理かも知れませんが、近隣の旬の食材に注目した「スモール・スローな生活」をしたいですね。
それと・・・米国にいかれる予定のある方!牛肉及び牛肉加工食品は食べない方が、いいかも知れませんよ!