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孫さんに注目して欲しい、国際プロジェクト

2011-07-14 11:30:26 | ビジネス
ソフトバンクの孫さんが、中心となり38道府県が参加を表明している「自然エネ会議」。
昨日、その初会合があったようだ。
ご存知のように、この「自然エネ会議」は、ソフトバンクの孫さんが提案している「電田プロジェクト」が中心となっている。
全国の耕作放棄地などに太陽光発電パネルを設置し、太陽光発電を中心に、他の自然エネルギーを組み合わせて安定的な電力供給をし、「脱原発」を目指していくという内容だ。

実はこの「電田プロジェクト」を聞いたとき、思い出したことがあった。
それは、今年のGWの頃NHK教育の「サイエンスZERO」で放送された「サハラソーラーブリーダー計画(SSB計画)」だ。

アフリカのサハラ砂漠といえば、世界最大級の砂漠。
その砂漠の砂からシリコンを作り、太陽光発電パネルを設置、そこで作られた電力を全世界へ送る、という壮大な計画だ。

もちろん、ここで問題となるのは原材料の一つであるシリコンだ。
砂漠の砂からシリコンを作る、と考えるととても純度の低い製品になるのでは?と、不安になるのだが、逆に純度を求めずに太陽光発電パネルとして問題のないレベルのシリコンにする。そして、全世界へ電力を送るために「直流超電導送電」という方法を検討しているようだ。
科学的なコトは、私の理解を超えるところなのだが、もしこの「直流超電導送電」という技術が確立すれば、「ヘルツの違い」などは関係がなくなるのでは?という気がしている。

何よりもこの技術開発の中心にいるのが、日本という点でもっと注目されても良いプロジェクトだと思うのだ。

考えてみれば、日本は30数年前に起きた「オイルショック」で、「省エネ技術」を発展させた。
その技術の高さは、おそらく他の国を圧倒するモノがあるだろう。
ただ、それからは「改良に改良を重ね過ぎて、顕著な違いがわからないほどの技術や利便性」へと向かっていってしまったのでないだろうか?
いわゆる「日本のガラパゴス化」である。

でも、その「省エネ技術」の根幹となる考えや発想は、これから先ますます重要なモノになっていくはずだ。
とすれば、「サハラソーラーブリーダー計画」のような国際的なプロジェクトを、もっと注目しても良いのではないだろうか。