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女性マーケターから見た日々の出来事

「食文化」の違い

2011-11-10 17:11:41 | ライフスタイル
昨日、所要があり大きな展示会へ出かけた。
その中で、いろいろな地域の「まちおこし」の展示がいくつもあった。
おそらく10年以上も前なら、「まちおこし=地域の産業」だったと思う。
しかし、今では「まちおこし=食文化の発信」と、なりつつあるようだ。

もちろん、様々な地域文化に根付いた「食文化」は、とても興味深いものがある。
食べ物一つをとってみても、その地域性など背景にあるものは何だろう?と、考えるとなかなか深いモノがありそうな気がする。

ところで「一宮モーニング」というモノをご存知だろうか?
愛知県下、特に尾張地域にお住まいの方であれば、ご存知だと思う。
それほど「一宮モーニング」は、有名だ。
現在愛知県・一宮市ではその「モーニング」をまちおこしとして、一生懸命アピールをしている。
「一宮モーニング」公式HP

愛知県以外に住んでいらっしゃる方々にとって、喫茶店の「モーニング」というモノはどのようなモノなのだろう?
名古屋の喫茶店で朝「モーニング」を注文すると1杯のコーヒー代で、厚切りトースト(半分)+(小ぶりの器に入った)サラダ+ゆで卵1個などが、もれなく付いてくる。
たとえ「コーヒーだけ」と注文をしても、これらのセットが付いてくることが多い。
その豪華版ともいえるのが「一宮モーニング」なのだ。
名古屋モーニングのようなセットは当然、喫茶店のなのに、おにぎりや炊き込みご飯、おこわ(+ミニ茶碗蒸し付きという所もあり)といった「和食メニュー+コーヒー」という喫茶店もある。
もちろん、「モーニング」といっている限り、「コーヒーが主役の朝メニュー」だ。

おそらくこれほど「豪華なコーヒー主役の朝メニュー」を出す喫茶店というのは、愛知県下くらいなのではないだろうか?
実は、尾張一宮に対抗するかのように豊橋の「モーニング」も、なかなかの豪華版(こちらは、パンなどが食べ放題パターンが多いようだ)だと聞いたことがある。
とすれば、この「喫茶店の豪華朝メニュー」は、愛知の産業と何かしら関係があるのかも?と、考えるととても面白い。
一宮市は、以前繊維の町として栄えたこともあり、その職工さんたちが喫茶店で食事を済ませる過程で、独特の「喫茶店文化」として「モーニング」が発達(というのか?)したのかも知れない。

「一宮モーニング」のパンフレットを見て初めて知ったのだが、名古屋などでは一般的な喫茶店の「コーヒーチケット(回数券のようなモノ)」も、愛知独特のモノらしい。
大須育ちの友人は、東京や大阪には「コーヒーのおかわり」が無いことを、とても残念がってたというコトもあった(名古屋にある昔からの喫茶店では「コーヒーのおかわり」は、当然のサービスでもある)。

「食文化」を考えるコトは、その地域の社会的背景を考えるコトなのだな~と言う気がしてくる。



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