日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ポテトチップス「大人向け」

2010-06-17 14:57:04 | トレンド
先日近所のスーパーに買い物に出かけた時、チョッと気になるスナック菓子を見つけた。
パッケージにビール会社の名前がついていたのだ。
「油で揚げてないポテトチップス ポテかる」と言う商品。

「ビールには枝豆」と言う方もいらっしゃるだろうが、ポテトチップスも相性がいい。
むしろ、単身赴任のお父さんや家飲み派の若い方などは、(冷凍枝豆を電子レンジで「チン!」という方法もあるが)枝豆を茹でたりする手間よりも、ポテトチップスの方が、手軽で便利だろう。
何より、後片付けがラクだ。
でも油で揚げたポテトチップスでは、チョッとメタボなお父さんには、カロリーも気になる・・・そんな層に対して、昨年首都圏で先行販売された商品のようだ。
そのため、中部地域では今年初お目見えになり、店頭で見かけたのだった。

実はこのポテトチップスとは別に、油分を大幅にカットした「ポテトチップス」が既に、全国発売されている。
ハウス食品の「こんがりポテト」という商品だ。
昨年、俳優・三浦友和さんの息子さんのバンド「ピーキーソルト」がテレビCMに起用され、話題になったので覚えていらっしゃる方も多いのではないだろうか?
このテレビCMも今年のバージョンはリニューアルされ、大人向けの内容になっている。
もちろん、味も「ブラックペッパー」など大人テイストになっている。

まったく同じタイプの商品ではないが、どちらも「油っぽさが無い」という点で共通がある。
それだけではなく、「電子レンジで作るポテトチップスメーカー」が、昨年あたりから人気になっている。
こちらは、薄くスライスしたジャガイモをメーカーに立てるようにして入れ、電子レンジで「チン!」するだけで、パリパリの「油で揚げていないポテトチップス」が出来上がる。
ローカロリーの野菜スナック菓子が、お手軽に作れると人気になっている。
余談だが、昨年から人気になっている料理道具の共通ポイントは「手軽・片付けが簡単・ローカロリー」で「子どもや高齢者、お料理が苦手な人でも安全に作れる」と考えると、このような「電子レンジ調理道具」の市場は、拡がる可能性が高いかも知れない。

これまで、テレビCMなどに登場するスナック菓子のタレントさんは、子どもか10代~20代前半の若い人たちが中心だった。
ところが、サッポロのポテトチップスのように「大人向け」商品が登場するコトになると、これまでのタレントさんでは無理がある。
何より、「スナック菓子=子ども、若い世代」と言う視点では、市場の拡がりが期待できない。
そのような背景を考えると、「大人向けポテトチップス」は当然求められるモノだったのかも知れない。




これで、日本が元気になるかな?

2010-06-16 12:55:13 | 徒然
一昨日の夜行われたFIFAW杯南アフリカ大会での、日本対カメルーン。
結果はご存知の通りだ。
残念ながら、私はテレビの実況中継も見ないまま寝てしまったのだが、今朝の新聞の一面に「勝利」という文字を見て、正直驚いた。
と言うのも、キリンチャレンジなどの親善試合や直前に行われた練習試合でも、方向性の見えないサッカーをしているように見えたからだ。
その上、監督の岡田さんは案外頑固なトコロがある(と、有名)。
そのような状況の中で、勝ち点3を獲るコトはとても厳しいと感じていたからだ。
その心配をよそに、結果を出した岡田さんや選手たちには拍手を送りたい。

試合後、東京の渋谷ではスポーツバーなどでテレビ観戦をしていた若者たちが、街に繰り出し大騒ぎとなったようだ。
テレビのニュースなどで見る限り、8年前の日韓大会で、予選を突破した時の騒ぎを彷彿とさせるような映像だった。

若者の大騒ぎは別にして、世界最高レベルのサッカーを競い合うW杯で1勝を上げたというコトは、もしかしたら日本を元気にさせるかも知れない。
「弾丸ツアー」を企画し、既に締め切っていたJTBは問い合わせが多く、募集を再開したと言うニュースがあった。
他にも、テレビやブルーレイレコーディングプレーヤーなどの売上が伸びるのではいか?と言う、期待がある。
確かにそのような具体的な期待はあるだろうが、むしろ、「日本、もっと自信を持って主張しても良いのではないか!」と言う雰囲気や、「ダメダメと言っても、きりが無い。だったら、(岡田監督のように)開き直って前を向くしかない」と言うような「社会の元気の素」もこの試合結果にあったような気がする。

もう一つ「日本元気の素」となったのは、「はやぶさ」だろう。
宇宙開発という分野では、日本は2番手3番手の国だろう。
でも今回の「はやぶさ」の活躍は、「日本のモノ作り力」を世界にアピールできたばかりか、「イオンエネルギー」と言う、新しいエネルギーを知らしめることにも成功している。
「イオンエネルギー」のシステムが、現在のクルマや家庭用燃料に直接的転換は無理かも知れないが、宇宙産業以外の何らかの産業分野で活用できる可能性もあるかも知れない。
となれば、当然「イオンエネルギー」と言う分野で「世界標準」となるのは、日本と言うコトになる。

そうやって考えれば、W杯初勝利や「はやぶさ」は様々な経済効果だけではなく閉塞感で息が出来なくなってきている日本を元気にさせてくれるような気がする。


ソフトバンクのCM

2010-06-15 09:13:22 | CMウォッチ
ソフトバンクのテレビCMと言えば、「白戸家」シリーズになってから認知度の高いCMの一つとなっている。
特に「お父さん」の存在感は大きい。
それだけではなく、新しいCMの度に「白戸家」の家族構成も少しづつ明らかになったり、ユニークな人物が登場する。
「学生割」のときには、ガッツ石松さんが食堂の店主として登場していた。

そして今回は「選挙」をテーマにしているが、「何を変えるのか」はまだ分らない状態だ。
ただ「『ただ友の国』の何かを変えるために、選挙に出馬する」ようだ。
時期としても、来月行われる参議院選挙のタイミングに合わせた感がある。
「タイミングを合わせている」と言う点では、SMAPの香取慎吾さんとラモス瑠偉さんが登場し、草サッカーをしているCMは、現在行われているW杯を意識したモノだろう。
ご存知の通り、香取さんは某局での「サッカー日本代表応援団長」だ。
「白戸家」バージョンとSMAPバージョンがある、ソフトバンクだからこそ出来たCMだろう。

今回は、「選挙」と言うタイミングに合わせただけではなく、いくつかの遊びがある。
その一つが「お父さん」の名前だ。
私は知らなかったのだが、お父さんの名前は「白戸次郎」。
言わずと知れた「白洲次郎」さんに引っ掛けた名前だろう。
白洲次郎さんは、ご存知の通り戦後、吉田茂(麻生太郎さんの祖父)のブレーンの一人として政治・経済で活躍をされた。
旧通産省を創り、東北電力の初代会長でもあった。
もちろん、そのダンディな風貌、ライフスタイルなどは今でも「お手本にしたい」と言う方も多いはずだ。

もう一つのお遊びは、「母さん、僕のあの帽子・・・」で始まる西条八十の書いた詩「帽子(または「ぼくの帽子」)」を、「お父さん・・・」とパロっている点だ。
このフレーズを聞いて、角川映画「野生の証明」を思い出した方は、まさに「お父さん」世代の方なのではないだろうか?
とすれば、「お父さんが変えたいコト」は、「お父さん世代」に対するコトなのか?と、想像してしまう。

イロイロな遊びと、次の仕掛けは?と言う、期待をさせるコトでシリーズ化ができ、その鮮度が落ちることが無い。
その点で、やはり優れた仕掛けに富んだCMだと思う。

発想力は、意外なトコロにある?

2010-06-14 09:22:34 | CMウォッチ
いつもユニークなテレビCMを展開する「フリスク」。
特に昨年から始まった「Hello,idea」のシリーズは、「アァァ~!」と思わせるシチュエーション設定がされている。
今回も、「なるほど!」と思わせるCMとなっている。

「フリスク」のHPのトップページの幾つかの写真が、実際のテレビCMで展開されているTipsなのだが、HPではここの写真をクリックするコトで、CMの内容をチェックするコトができる。

もちろんHP内にあるADページでは、現在展開されている2種類のテレビCMが見られる。
フリスクCM

この2種類のテレビCMを見ていると、アイディアに煮詰まった時の打開策って案外シンプルで、肩の力が抜けたモノだ、というコトを思い出させてくれる。
鉛筆を使ったCMにしても、
「発想を変えれば、鉛筆も筆記具ではなくなる」
と言うコトを教えてくれる。
さすがに最近の日本の学生が、鉛筆を転がして試験の解答を選んでいるとは思わないが、長い髪の毛をサッとまとめ、鉛筆で留める女性はいるかもしれない。
実際飲食店などでは、髪留めを忘れた女性が、割り箸を髪留めにする時がある。
それが、なかなかオシャレだったりする。

「発想を変える・豊かな発想をする」と言うのは簡単だが、実際はとても難しい。
アイディアに煮詰まった時こそ、子どもになったつもりで、考えてみたり、問題点を整理してみたりするコトが大切なのだ、と言うコトを気付かせてくれる。

もちろん、このテレビCMにはそれぞれ「オチ」がある。
鉛筆のバージョンの最後は、試験で解答がわからず鉛筆を転がす学生を監督している教師が、宝くじ(?)のマークシートにチェックする数字を、学生と同じように鉛筆を転がして占っている。
Tipsの最後は、テレビCMなのに「テレビを消す」と言う内容だ。
テレビCMなのに、テレビを消してしまったら最後に登場させなくてはいけない「フリスク」のテロップと音声は、出せなくなってしまう。
それなのにあえて「テレビを消す」というのは、「フリスク」らしいお遊びだろう。
そんな「お遊び」が無ければ「Hello,idea」は無理なのかも知れない。


商品名に込められた思い

2010-06-13 06:23:48 | ビジネス
毎日新聞の不定期連続企画記事「ずーと愛して:ロングセラー物語」。
長い間多くの人に支えられ、愛されてきている(過去形ではない)商品を紹介している記事だ。
この記事を読んで感じることが、企業名や商品名に企業の理念や思いが沢山詰まっていて、その思いや理念がブレていない、というコトだ。

「そろそろこの季節」というコトで、今回取り上げられているのが「大日本除虫菊」だ。
名前を聞いても「???」という方もいらっしゃるかも知れないのだが、「日本の夏、金鳥の夏」と言えば分る方は多いだろう。
日本で初めて、渦巻き型の蚊取り線香を作った会社だ。

我が家では、まだまだ現役として活躍している「蚊取り線香」だが、今では、住宅事情の変化やエアコンの普及、煙や独特の臭い、ペットの関係などで「蚊取り線香」を使うという家庭は減ってきているのではないだろうか?
代わりに、溶液を電気で気化させるタイプなどを利用されている家庭が多いのでは?と、思っている。
今では、スプレー式の1プッシュで一部屋丸ごと、蚊を防ぐというタイプや薬剤などを使わず、電気で集めて殺虫する、というモノもある。

今では「家庭用殺虫剤・防虫剤」のトップ企業となった、「大日本除虫菊」だが、その原点となっているのは、看板商品である「蚊取り線香」にあるようだ。
何より、多くの人にとって企業名である「大日本除虫菊」よりも、「蚊取り線香」の商品名である「金鳥」の方が馴染みがあり、それを定着させたのは、60年代の有名なCM「日本の夏・金鳥の夏」だった。
その商品名である「金鳥」は、中国の歴史書「史記」の一節にある「鶏口となるも牛後となる勿(なか)れ」が由来で
 「小さな会社でも品質や信用でトップでありたいとの決意が込められている」 
と言う。

「鶏口となるも牛後となる勿(なか)れ」は、20年ほど前までは大学の卒業式や企業の入社式などの祝辞として使われたコトバだが、このような思いを持って、「殺虫剤・防虫剤」と言う事業分野だけで、常にトップを走り続けて来たという点は、経営と言う視点では参考にすべき点なのではないだろうか?

バブル全盛期、様々な企業が「多角経営」で、本来の事業領域とは違い分野に手を伸ばし、その後経営不振に陥った企業は数多い。
一つの事業領域でトップを走り続けられ、世界的な企業に成長できたのは、この「小さな会社でも品質や信用でトップでありたい」と言うブレない思いがあるからなのではないだろうか?
そんな気がする。

W杯とビジネス

2010-06-11 20:07:44 | スポーツ
今日、アフリカ大陸初のW杯が開幕する。
南アフリカの人たちにとって、この大会が様々な面で「南アフリカ」という国を大きく前進させるモノとなれば!と思っているだろう。

ところで、W杯をビジネスという視点で見てみると、実によく組み立てられたスポーツイベントだというコトが分る。
まず、「W杯」というコトバそのものの使い方にも、FIFAが大きく関わってきている。
正しい表記をしようとすると、当然「商標権の使用(=使用許可と使用料が必要)」というコトになる仕組みとなっている。
8年前の「日韓大会」が行われた時、名古屋の某百貨店が、サッカーボールに見立てた重箱のおせち料理を「W杯おせち」として予約受け付けを開始したところ、FIFAからクレームがつき、発売中止となってしまった。
似たようなコトが、「W杯商戦」を見込んだトコロで数多く起きていた。
そして、今回の南アフリカでも同様のコトが起きているようだ。

「オリンピックの商業主義」と言われるようになったのは、「ロス五輪」だが、この成功をが「国際的スポーツイベントのビジネス化」の始まりだったといわれている。
この頃のW杯は、まだまだ開催国と出場国の人たちのサッカーファンにとっての、「最大級のサッカーイベント」でしかなかった。
それが、「スポーツビジネス」として成り立つようになったのは、アメリカ大会の頃からだろう。
正しくは、「アメリカ大会開催を決めた頃から」と言ってよいと思う。

「アメリカ大会開催」が決まった時、欧州の理事からは「サッカー不毛の地で開催するというのは、いかがなものか」と異論が続出したという。
「サッカー不毛の地・アメリカ」と言っても、FIFAランキングでは日本よりズット上だ。
そのアメリカで大会を開催するというコトを決めた背景には、「サッカーが世界で一番競技人口が多く、世界で一番愛されているスポーツである」というコトを、アピールする狙いがあったようだ。
だからこそ、共催というカタチであったけれども、日韓大会が開かれ、今回の南アフリカ大会へと繋がっているのだ。
世界の様々な国々で大会が開催されるというコトは、当然試合を中継する国も増えるというコトになる。
そこで持ち上がったのが「放送権料の高騰」だ。

そして忘れてならないのは、スポンサー企業との関係だろう。
実際、FIFAと契約しているスポンサーは、相当高額な費用を払っている。
それも一つの業種に付き1社という契約。
契約をする企業とすれば、世界中に放送される=広告宣伝効果の高さから、途方もない高額な契約であっても、魅力的な契約でもある。
当然、契約企業はあらゆるモノにW杯のロゴやマスコットなどを使うことができる。
それだけではなく、「W杯観戦ツアーキャンペーン」なども可能となる。
今回の南アフリカ大会で、日本の企業が契約したのはソニー1社だけだ。

結局のところ、FIFAが様々な面で取り仕切るコトで、FIFA自体が大きな収益を上げる大会が、W杯でもあるのだ。
ただ、今回の南アフリカ大会はこれまでとは違う様相を呈するかも知れない。
というのは、これまで開催されてきた国々は経済的にも社会的にも安定をし、ある程度成熟した社会での大会だったからだ。
そのためFIFAとすれば「如何に多くの収益を上げるか」だけを考えれば良かった。
ところが、南アフリカは社会的・経済的に安定しているとは言いがたい。
もしかしたら、この南アフリカ大会がFIFAにとって、ターニングポイントとなるかも知れない。

テレビ局が倒産したら・・・?

2010-06-10 19:38:37 | ビジネス
朝日新聞のWEBサイトを見ていたら、自虐ネタというか、現実にならなければ良いのですが・・・、と思う記事が掲載されていた。
テレビ東京が「テレビ局が倒産したら」という映画を製作した、という記事だったのだ。

ご存知のように、テレビ局の大きな収入である「広告収入」が減りつづけている。
代わって増えているのは、「ネット広告」だ。
多くは「テレビCMで関心を喚起し、詳しくはネットで説明」というパターンが主流になっている。
そのため、テレビCMそのものは、ネット広告へと繋がる内容のモノで十分という感じになりつつある。
ネット広告は、興味のある人がクリックするコトで、企業にとってはダイレクトに顧客に繋がる「コミュニケーションツール」という側面もあるため、莫大な費用のかかるテレビCMよりも効率が良い。

多くのテレビCMは、番組提供というカタチで放送される時間を購入するため、テレビCMの収益が減るというコトは、番組作りの費用も制限されるという面もある。
だからだろう、ここ数年「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯で目立つ番組は、バラエティー番組が多い。
それも、吉本興業出身のお笑い芸人さんか、ジャニーズ系。
テレビのチャンネルを替えても、同じ芸人さんが登場していたりするコトも少なくない。
テレビを見ている側(=視聴者)としては「似たり寄ったりの番組ばかり」というコトになり、益々「テレビ離れ」が進む結果になってしまっているように思える。

そんなテレビ局を取り巻く経営・社会環境を、テーマにした映画をテレビ局自ら作ったというのだ。
自虐的なのか?大真面目なのか?分らないが、テレビ局自体が、自分たちが置かれている経営・社会環境を真っ向から取り上げているというコトに、とても興味が湧く。
それも、キー局としては一番地味な(といっては失礼だが)テレビ東京が製作した、というトコロがポイントだろう。
それも、吉本興業のお笑い芸人さんたちが出演し、葬儀社に買収されるというストーリーというのも・・・やはり「自虐ネタ」というコトだろうか?

例え「自虐ネタ」であったとしても、テレビ局自体が「テレビ局とは」というコトを考え始めたことは良いコトだと思う。
ネットやゲームと共存出来るテレビ番組、それを提案できるテレビ局という、新しい模索が始まったのかも知れない。

子ども手当てと子どもたち

2010-06-09 15:25:29 | アラカルト
民主党の公約である「子ども手当て」の支給が、一部自治体で始まった。
「来年度以降の満額支給は難しい」というコトのようだが、一人あたり13,000円/月という金額は、決して小さな額ではない。

そしてこの「子ども手当て」支給開始で、様々な業種の企業が動き出しているようだ。
その一つが、「学習塾」だろう。
新聞の折り込み広告でも、しばらく前から随分と多くなってきた。
既に、多くの小中学生たちが「学習塾」に通っているというコトを考えれば、まだ塾通いをしていない世帯に対してのアプローチというコトだろう。
もちろん、スポーツクラブや英語塾といった、「お稽古事」系も増えてきたような気がする。

こうした「教育産業」だけではない。
イオンなどは、「みんなに値下げキャンペーン」(注意:pdfファイル)と銘打って、夏のセールを展開している。
このセールには、「子ども手当てのある方、ない方」というキャッチコピーが使われている。
「子ども手当て」を使ってもらいたい、というのが第一の趣旨というコトだろう。
もちろん、それでは「子ども手当てとは関係のない世帯は、相手にしていない」と、思われてしまうので「ない方」というコトバが、付けられている。

そして「ない方」に対しても、通常のセールキャンペーンとは違う、という点を理解してもらうために「売上金の一部を子どもたちのために、寄付します」という内容になっている。
実は、この内容の広告が今日の朝刊に全面広告として掲載されていた。
広告そのものは、「なるほどね~」という程度にしか思わなかったのだが、「日本国内のこどもの貧困対策に使われます」という一文を読んだ時に、「そんな現実があるの?」と、一瞬思ってしまった。
おそらく「日本国内の子供の貧困」というのは、母子家庭などの子どもたちのコトを指しているのだろう。
もしかしたら、虐待などで親から引き離されて生活するコトがベストだと、判断された子どもたちかも知れない。

その様なことを考えながら、一方では「日本の経済って、そんなに悪いの?」とも思ってしまったのだ。
どこかお金の流れが、違った方向へと行っているのでは?という、気がしたのだ。
お受験に熱中する親御さん、中学受験のために遅くまで塾通いをする小学生たちがいる反面、「貧困層」と言われる中で生活をしている子どもたちがいる現実は、何かおかしな気がするのは私だけだろうか?


少子化担当大臣

2010-06-08 19:54:31 | アラカルト
今日、菅新内閣の閣僚が決まった。
注目閣僚として名前が挙がるのが、行政刷新担当大臣となった蓮舫さんだろう。
もちろん、彼女の「事業仕分け」での活躍を見れば、期待が膨らむと思う。
ただ、個人的に注目したいのは玄葉さんだ。
というのも、玄葉さんが「少子化担当大臣」を兼任するコトになったからだ。

これまで「少子化担当大臣」といえば、女性が担当するのが当たり前のようになっていた。
今回の菅内閣でも、日曜朝の「新聞辞令」では蓮舫さんの名前を挙げる新聞社もあった。
この時は、「二人のお子さんがいらっしゃるお母さんでもあるのだから、適任かも知れない」と、思った。
ところが、決まったのは玄葉さん。
年齢的には、蓮舫さんに近い。
おそらくご家庭では、「良きお父さん」という一面があるのではないだろうか?
休日は選挙区での活動で忙しく「良きお父さん」が難しい状況であれば、この「少子化担当大臣」に就任したコトをキッカケに、大臣自ら「ワークライフバランス」を考え、実践されても良いのでは?と、思ったのだ。

これまでの大臣さんたちは、「ワークライフバランス」と言っても、ご高齢で余り参考になるような感じではなかった。
まして、夜は「料亭での会合」などが多く、その生活そのものが選挙民である国民と大きくかけ離れていたように思う。

それだけではなく、最近聞かれるようになった「イクメン(=育児に積極的な男性)」と呼ばれる、男性の出現なども「少子化対策は女性が中心」という発想を変えつつあるように思う。
実際、「FQ Japan」という雑誌も創刊されている。
この雑誌などを見ると「育児を如何に愉しむか?カッコよい育児スタイル」という提案がされ手入る。
表紙を飾る「イクメン」も、ハリウッドのトップ映画俳優さんなど。
日本では「育児に積極的な男性」というと、チョッと変わり者というか偏屈者のように思われがちだが、決してそうではない!というスタイルを、提案している。
それだけではなく、「イクメンパパ」をサポートするような「MAMA-NAVI」サイトもある。
「ママ-ナビ」と言っても、主宰しているのは保育士の資格をもっている1児の男性。
ネーミングの由来は「パパがどんなことを考えているのか、ママに知ってもらいたいから」というコトのようだ。
「男性からみる育児」というよりも「夫婦でやる育児」という内容になっている。
このような動きは、まだまだなのかも知れないが、NHK教育などの「育児番組」ではパパも一緒に、ベビーマッサージなどをしている。

そんな社会の変化から考えれば、男性が「少子化担当大臣」になっても、自然な流れのような気がする。
と言っても、兼任・兼任という玄葉さんなので、余り期待は出来ないかも知れないが・・・。

メンズアンクレットって??

2010-06-07 22:14:53 | トレンド
Yahooのトップページをネットのトップにしている。
理由は、トピックスなどのチェックに便利というコトがある。
もちろん、Yahooのショッピングサイトの注目アイティムなども一緒に掲示されるので、チョッと気になるコトバを見ると、思わずチェックをしてしまう。
楽天にしてもそうなのだが、今ではネットショップサイトというのは、いくら「まち歩き」をしていてもお目にかかれないような商品を見つけるコトが出来る。
最近見つけたのは、「お米のジャム」だった。

そして今日何気なく見ていたら、注目商品として「メンズアンクレット」がピックアップされていた。
男性が、アクセサリーを身につけるコト自体、今では珍しいことではない。
結婚指輪ではない、ファッション性の高い指輪やピアスなどは、今では当たり前になりつつある。
「TPOとしては、どうなの?」という気がしないわけではないが、プライベートでファッションを愉しむという意味では、若い男性はオシャレになってきていると思う。
20年ほど前話題になった「グランジ(ボロファッション)」的な部分が、より一層進んでいると思われる部分がないわけではないが、ファッションほど主観的なモノはないので、よほど周囲が不快だと感じさせないモノであれば、問題ないと思っている(その意味で、下着が見える必要以上の腰履きファッションは、問題だと思っている)。

そんな中「メンズアンクレット」というのは、どうなの?と、思ったのだった。
女性の「アンクレット」が流行して、随分経つ。
夏のファッションには、カラフルなペデュキアと共に足元を飾るアイティムとなっている。
ただ、その「アンクレット」の本来の意味を考えると、「・・・」と思わないわけではない。
その「アンクレット」を男性もつけ始めているらしいのだ。

残念ながら、私の周囲には「アンクレット」を付ける男性がいないので、現実はどうなのかわからない。
街中で見かけるのは、ミサンガを足に巻きつけている程度で、「多分、足に怪我でもしていたんだろう・・・」程度に見ている。
ところが、Yahooのショッピングサイトを見てみると、女性の「アンクレット」の男性版というか、それよりももっと目立つファッションアイティムのように見える。

ファッションそのものが、その時代をあらわすアイコンだとすれば、男性も女性のように流行に敏感になってきている、というだけではなく、服飾品の女性化が進んできているというコトなのかも知れない。
ただ・・・しつこいようだが「アンクレット」の本来的な意味を知った上で、自分なりの主張としてのファッションであって欲しいと思っている。
それは、女性、男性関係なく。