■臨時情報-ウクライナ情勢
MiG-29戦闘機は双発双尾翼のF-15戦闘機やSu-27戦闘機と共通点がありますが小型で多用途戦闘機として設計されたもの、いつか友好国のMiG-29が来日してくれれば、と思うのですが。

ポーランド軍とスロベニア軍がウクライナへ供与するMiG-29戦闘機は最大で30機近くになる可能性があります、ロシア政府は旧型機の在庫処分だと揶揄していますが、なにしろMiG-29はロシア空軍でも主力戦闘機の一つですので、要するにロシア軍は活用できていないことを示すのかもしれません。この戦闘機、世界中で用いられる高性能戦闘機です。

MiG-29戦闘機はウクライナ空軍における主力戦闘機の一つで、ソ連から継承したSu-27戦闘機とともに空軍の主力を構成しています。ただ、元々多くない機体の内、保管されていた45機が2014年のロシア軍クリミア侵攻の際にクリミア半島内で鹵獲されており、開戦後の航空戦闘やミサイル攻撃により、MiG-29戦闘機は既に11機が喪失したとされます。

鹵獲、とは残念に思われるかもしれませんが、元々前線戦闘機として開発されたMiG-29戦闘機は最高稼働率が50%を超えることはありませんが、普通に運用していると一定以下の数字まで稼働率が下がらない戦闘機として設計されています。ただ、開戦時に装備されていたMiG-29は43機であり、このうち11機が撃墜されたのですから残るのは32機だ。

2022年10月に無人機迎撃中のMiG-29戦闘機が、撃墜した無人機の破片により墜落し操縦士が脱出した事例があり、これが喪失11機目とされます。一方で、ウクライナ空軍はMiG-29の性能を最大限活かしている点が特筆されます、その一例としてアメリカから供与されたAGM-88HARM対レーダーミサイルの運用能力を付与したという点があります。

AGM-88HARM対レーダーミサイルは、レーダー電波を逆探知し地対空ミサイルや防空レーダーを破壊するミサイルで、アメリカから供与されロシア軍の地対空ミサイル部隊が攻撃を受け麻痺したのですが、どこから発射したのかが謎でした。それがウクライナ軍はMiG-29のシステムにHARMをR-77ミサイルと誤認させ発射したまさに力業でした。

グラスコックピットではない旧型計器が並ぶウクライナのMiG-29ですが、なんとタブレット端末を直に貼り付けて操作盤として用いているという更なる力業も行われているといい、無論破損の危険はありますが民生品である故に消耗品のように交換することも可能です。東欧から供与されるMiG-29戦闘機、使い慣れた戦闘機の増援といえるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
MiG-29戦闘機は双発双尾翼のF-15戦闘機やSu-27戦闘機と共通点がありますが小型で多用途戦闘機として設計されたもの、いつか友好国のMiG-29が来日してくれれば、と思うのですが。

ポーランド軍とスロベニア軍がウクライナへ供与するMiG-29戦闘機は最大で30機近くになる可能性があります、ロシア政府は旧型機の在庫処分だと揶揄していますが、なにしろMiG-29はロシア空軍でも主力戦闘機の一つですので、要するにロシア軍は活用できていないことを示すのかもしれません。この戦闘機、世界中で用いられる高性能戦闘機です。

MiG-29戦闘機はウクライナ空軍における主力戦闘機の一つで、ソ連から継承したSu-27戦闘機とともに空軍の主力を構成しています。ただ、元々多くない機体の内、保管されていた45機が2014年のロシア軍クリミア侵攻の際にクリミア半島内で鹵獲されており、開戦後の航空戦闘やミサイル攻撃により、MiG-29戦闘機は既に11機が喪失したとされます。

鹵獲、とは残念に思われるかもしれませんが、元々前線戦闘機として開発されたMiG-29戦闘機は最高稼働率が50%を超えることはありませんが、普通に運用していると一定以下の数字まで稼働率が下がらない戦闘機として設計されています。ただ、開戦時に装備されていたMiG-29は43機であり、このうち11機が撃墜されたのですから残るのは32機だ。

2022年10月に無人機迎撃中のMiG-29戦闘機が、撃墜した無人機の破片により墜落し操縦士が脱出した事例があり、これが喪失11機目とされます。一方で、ウクライナ空軍はMiG-29の性能を最大限活かしている点が特筆されます、その一例としてアメリカから供与されたAGM-88HARM対レーダーミサイルの運用能力を付与したという点があります。

AGM-88HARM対レーダーミサイルは、レーダー電波を逆探知し地対空ミサイルや防空レーダーを破壊するミサイルで、アメリカから供与されロシア軍の地対空ミサイル部隊が攻撃を受け麻痺したのですが、どこから発射したのかが謎でした。それがウクライナ軍はMiG-29のシステムにHARMをR-77ミサイルと誤認させ発射したまさに力業でした。

グラスコックピットではない旧型計器が並ぶウクライナのMiG-29ですが、なんとタブレット端末を直に貼り付けて操作盤として用いているという更なる力業も行われているといい、無論破損の危険はありますが民生品である故に消耗品のように交換することも可能です。東欧から供与されるMiG-29戦闘機、使い慣れた戦闘機の増援といえるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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