■防衛情報-ウクライナ情勢
F-16よりも無人機が戦果を挙げている印象ですが。
ウクライナ軍参謀本部はアンナネフト燃料貯蔵施設への無人機攻撃を成功させたと発表しました、当該施設はヴォロネジ州にある。。これは10月4日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によるもので、複数ある燃料貯蔵施設のうち少なくとも一つを破壊したとし、燃料貯蔵移設の破壊状況などについて具体的な損害状況をあきらかにしました。
ただ、ロシア側の発表としては、ヴォロネジ州知事のアレクサンドルグセフ氏が反論していて、ウクライナ軍無人航空機がロシア電子戦部隊の妨害により墜落し、中身の入っていない燃料貯蔵施設で火災が発生したとしています。ただ、攻撃を受けたことは発表し、燃料の入っていない施設で火災が発生したという発表には、矛盾があります。
なおこの時期にウクライナ軍のハリコフ軍集団司令部はハリコフ市北方のリプシ地域においてウクライナ軍が七つのロシア軍陣地を奪還したと発表、ISWは踏み込んだ説明をさけていますが、ウクライナ軍無人機による弾薬集積所や燃料貯蔵庫への攻撃が繰り返され、ロシア軍の攻撃計画に影響を与えていることを暗に示している構図でしょう。
■防衛情報-ウクライナ情勢
人的資源の限界が興味あるところ。
ロシア軍は契約軍人への契約金に900億ルーブルを当てることを発表しました。これは10月5日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告に示されたものです。ロシアでは徴兵制が施行されていますが、ロシア国外での軍事作戦に徴兵要員は充てないとしており、契約軍人がウクライナでの軍事作戦に参加すると強調し続けています。
900億ルーブルとはドル換算で9億4800万ドル、契約軍人は職業軍人をしめすもので、現在ロシア国防省は契約軍人に対して、契約時の一時金として40万ルーブル、ドル換算で4200ドルを支給、これは志願した時点で支払われる一時金となっています。4200ドルが支払われる場合、9億4800万ドルというのは22万5000名分となることを意味するもの。
徴兵要員のウクライナ派遣をロシア政府が忌避している背景には、徴兵はモスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市でも行われることから、これら要員をウクライナに派遣し、そして現在の一日あたりの高い損耗率の戦場に投入することは世論離反など大きなリスクに繋がることを自覚しているといえますが、契約軍人志願者は減り続けています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
F-16よりも無人機が戦果を挙げている印象ですが。
ウクライナ軍参謀本部はアンナネフト燃料貯蔵施設への無人機攻撃を成功させたと発表しました、当該施設はヴォロネジ州にある。。これは10月4日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によるもので、複数ある燃料貯蔵施設のうち少なくとも一つを破壊したとし、燃料貯蔵移設の破壊状況などについて具体的な損害状況をあきらかにしました。
ただ、ロシア側の発表としては、ヴォロネジ州知事のアレクサンドルグセフ氏が反論していて、ウクライナ軍無人航空機がロシア電子戦部隊の妨害により墜落し、中身の入っていない燃料貯蔵施設で火災が発生したとしています。ただ、攻撃を受けたことは発表し、燃料の入っていない施設で火災が発生したという発表には、矛盾があります。
なおこの時期にウクライナ軍のハリコフ軍集団司令部はハリコフ市北方のリプシ地域においてウクライナ軍が七つのロシア軍陣地を奪還したと発表、ISWは踏み込んだ説明をさけていますが、ウクライナ軍無人機による弾薬集積所や燃料貯蔵庫への攻撃が繰り返され、ロシア軍の攻撃計画に影響を与えていることを暗に示している構図でしょう。
■防衛情報-ウクライナ情勢
人的資源の限界が興味あるところ。
ロシア軍は契約軍人への契約金に900億ルーブルを当てることを発表しました。これは10月5日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告に示されたものです。ロシアでは徴兵制が施行されていますが、ロシア国外での軍事作戦に徴兵要員は充てないとしており、契約軍人がウクライナでの軍事作戦に参加すると強調し続けています。
900億ルーブルとはドル換算で9億4800万ドル、契約軍人は職業軍人をしめすもので、現在ロシア国防省は契約軍人に対して、契約時の一時金として40万ルーブル、ドル換算で4200ドルを支給、これは志願した時点で支払われる一時金となっています。4200ドルが支払われる場合、9億4800万ドルというのは22万5000名分となることを意味するもの。
徴兵要員のウクライナ派遣をロシア政府が忌避している背景には、徴兵はモスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市でも行われることから、これら要員をウクライナに派遣し、そして現在の一日あたりの高い損耗率の戦場に投入することは世論離反など大きなリスクに繋がることを自覚しているといえますが、契約軍人志願者は減り続けています。
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