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ラファール戦闘機来日決定!日仏共同訓練-新田原基地にて7月26日から7月29日に実施!

2023-07-19 07:00:40 | 防衛・安全保障
■日仏共同訓練
 インド空軍のフランカー戦闘機一月の来日の際に今度はラファールがみたいなあと呟きましたが、現実となりました。

 航空自衛隊はフランス航空宇宙軍との間で日仏共同訓練を日本国内で実施します。この訓練において特筆すべきは、フランス空軍が誇るラファール戦闘機が日本に展開するということです。訓練が実施されるのは航空自衛隊新田原基地、宮崎県の航空自衛隊でF-15イーグルが最初に配備されたマザースコードロンの飛行隊基地として知られる高台の基地です。

 日仏共同訓練の実施期間は7月26日から7月29日、新田原基地と基地周辺空域及び首都圏周辺空域で各種戦術訓練を実施すると発表されています。フランス空軍の参加部隊は、第4航空団第1飛行隊及び第2飛行隊よりラファール戦闘機2機、第31航空団第1飛行隊よりA-330MRTT空中給油輸送機1機、第61航空団第1飛行隊A-400M輸送機が1機と。

 フランス空軍の参加人員は120名という。航空自衛隊は第5航空団のF-15戦闘機3機と第8航空団のF-2戦闘機2機、第1輸送航空隊のKC-767空中給油輸送機1機と第2輸送航空隊のC-2輸送機1機、中部航空警戒管制団と西部航空警戒管制団が参加、首都圏周辺空域という訓練区域の発表はレーダーサイトとの要撃管制訓練等が含まれているのでしょう。
■ラファール戦闘機とは
 ラファール戦闘機が来日するのは今回が初めてです。

 ラファール戦闘機はフランスが独自開発した第4.5世代戦闘機です。もともとフランスはイギリスやドイツとイタリアやスペインと共にユーロファイター計画へ参画していましたが、空母艦載機としての運用性能を重要視するフランスにはユーロファイター戦闘機の計画された機体規模は巨大過ぎ、また独自エンジン採用などもフランスには重要視されていた。

 ラファール戦闘機は完成当初こそ、国際市場での評価はユーロファイターの後塵を拝することとなりました、しかし、ユーロファイターは機体構造寿命問題やAESAレーダー開発遅延問題と相次ぐ近代化改修要求により機体寿命と運用費用の問題を克服できず、徐々に初期のような国際市場におけるポテンシャルを維持できなくなっていました。そこでは。

 ラファール戦闘機はラファールF4.1が最新機種ですが、高い所を狙いすぎない設計と低RCS設計による限定的なステルス性、比較的高い稼働率と低い運用費用がフランス空軍とフランス海軍での運用で証明され、インド空軍では中国第五世代戦闘機へ対抗する切り札として採用、エジプトやクロアチアとギリシャなど採用国を近年になり急増させています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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