■令和元年自衛隊最新装備
本日は2019年に撮影しました自衛隊最新装備についてお伝えしましょう、令和元年に相応しい新時代の装備が並びます。
政府専用機B-777。本年の千歳基地航空祭にて初公開となりました。政府要人輸送を中心に邦人救出や自衛隊輸送に用いる長距離輸送機で、2019年4月より前型のボーイング747-400から更新された最新の政府専用機でボーイング777-300ERを政府仕様としたもの。航空自衛隊千歳基地の航空支援集団特別航空輸送隊に配備、主務機と副務機で運用されています。
護衛艦しらぬい。あさひ型護衛艦2番艦で前型あきづき型が防空重視であったのに対し高度な個艦防空能力に併せて対潜性能を重視、むらさめ型に始る艦隊護衛艦の集大成として本年2月27日の三菱重工長崎工場にて竣工した最新鋭護衛艦です。満載排水量6800t、第3護衛隊群第7護衛隊に配備され母港は大湊基地、久々の新造護衛艦大湊配備となりました。
19式装輪自走155mm榴弾砲。火力戦闘車として開発され評価試験中の装備が富士総合火力演習において初公開されました。日本製鋼所が生産する52口径155mm榴弾砲をドイツMAN社製大型トラックに搭載した装輪自走榴弾砲であり、北海道以外の方面特科連隊に配備、現在本州九州四国に配備されている牽引式のFH-70榴弾砲を置き換える計画です。
13式空挺傘。フランス設計の696MI落下傘の後継装備で、藤倉航装により開発されました。空中安全性と着地安全性が第一の従来の落下傘に加え島嶼部等の限られた地域への集団密集降下性強化が求められ、傘体外面気流活用による相互反発性の確保を通じ空中衝突時に潰れにくく原復帰が迅速という特性を有しています。空挺降下訓練始めにて撮影のもの。
スキャンイーグル無人偵察機。陸上自衛隊が導入したアメリカインシツ社製の無人偵察機で、僅か22kgと軽量ながら高度4500mを24時間に渡り飛行し光学情報を収集、監視標定任務に当る。最高速度は148m/hで上昇限度は5900m、地上管制システムと無人機4機によりシステムを構成します。本年の富士学校創設記念行事にて観閲行進に初参加しました。
災害用ドローン。フランスのパロット社製民生無人機ANAFIシリーズを防衛省が災害派遣に限定し導入したもの。パロット社はドローンとして小型民生用無人機市販を開拓した精密機器メーカーです。ANAFIは電動モーターによる25分間の飛行を通じ高画質画像を収集可能で、電子妨害下等での運用は想定されていませんが災害用として全国配備予定です。
XUH-2多用途ヘリコプター。富士重工が開発したUH-1J多用途ヘリコプター後継機で、ベル412EPIを自衛隊仕様としたもの。2019年2月28日に富士重工より引き渡され、現在明野駐屯地において評価試験中の新装備であり、航空学校明野航空祭にて一般初公開となりました。評価試験完了後は全国の師団旅団飛行隊や方面航空隊に150機が配備される。
スナイパーXR照準ポッド。赤外線監視装置とレーザー照準装置及び高解像カメラを統合した器材で航空自衛隊ではレーザーJDAM精密誘導爆弾照準や超低空侵攻時の暗視装置として使用する他、赤外線感知能力を活かした空対空戦闘にも資する装備で、ロッキードマーティン社製でアメリカ空軍が運用するAN/AAQ-33を採用、2019年より試験が開始された。
移動用多重通信装置O/H-J/TRQ-506。要撃管制通信を司る基地固定用多重通信網が攻撃された場合に備える見通し外通信装備で、移動用多重通信装置O/H-J/TRQ-504後継として2012年より配備開始となりました。空中線装置2両と通信装置により構成される、写真は千歳基地第3移動通信隊のもの。こうした形で本年も数多くの新装備と巡り合えました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
本日は2019年に撮影しました自衛隊最新装備についてお伝えしましょう、令和元年に相応しい新時代の装備が並びます。
政府専用機B-777。本年の千歳基地航空祭にて初公開となりました。政府要人輸送を中心に邦人救出や自衛隊輸送に用いる長距離輸送機で、2019年4月より前型のボーイング747-400から更新された最新の政府専用機でボーイング777-300ERを政府仕様としたもの。航空自衛隊千歳基地の航空支援集団特別航空輸送隊に配備、主務機と副務機で運用されています。
護衛艦しらぬい。あさひ型護衛艦2番艦で前型あきづき型が防空重視であったのに対し高度な個艦防空能力に併せて対潜性能を重視、むらさめ型に始る艦隊護衛艦の集大成として本年2月27日の三菱重工長崎工場にて竣工した最新鋭護衛艦です。満載排水量6800t、第3護衛隊群第7護衛隊に配備され母港は大湊基地、久々の新造護衛艦大湊配備となりました。
19式装輪自走155mm榴弾砲。火力戦闘車として開発され評価試験中の装備が富士総合火力演習において初公開されました。日本製鋼所が生産する52口径155mm榴弾砲をドイツMAN社製大型トラックに搭載した装輪自走榴弾砲であり、北海道以外の方面特科連隊に配備、現在本州九州四国に配備されている牽引式のFH-70榴弾砲を置き換える計画です。
13式空挺傘。フランス設計の696MI落下傘の後継装備で、藤倉航装により開発されました。空中安全性と着地安全性が第一の従来の落下傘に加え島嶼部等の限られた地域への集団密集降下性強化が求められ、傘体外面気流活用による相互反発性の確保を通じ空中衝突時に潰れにくく原復帰が迅速という特性を有しています。空挺降下訓練始めにて撮影のもの。
スキャンイーグル無人偵察機。陸上自衛隊が導入したアメリカインシツ社製の無人偵察機で、僅か22kgと軽量ながら高度4500mを24時間に渡り飛行し光学情報を収集、監視標定任務に当る。最高速度は148m/hで上昇限度は5900m、地上管制システムと無人機4機によりシステムを構成します。本年の富士学校創設記念行事にて観閲行進に初参加しました。
災害用ドローン。フランスのパロット社製民生無人機ANAFIシリーズを防衛省が災害派遣に限定し導入したもの。パロット社はドローンとして小型民生用無人機市販を開拓した精密機器メーカーです。ANAFIは電動モーターによる25分間の飛行を通じ高画質画像を収集可能で、電子妨害下等での運用は想定されていませんが災害用として全国配備予定です。
XUH-2多用途ヘリコプター。富士重工が開発したUH-1J多用途ヘリコプター後継機で、ベル412EPIを自衛隊仕様としたもの。2019年2月28日に富士重工より引き渡され、現在明野駐屯地において評価試験中の新装備であり、航空学校明野航空祭にて一般初公開となりました。評価試験完了後は全国の師団旅団飛行隊や方面航空隊に150機が配備される。
スナイパーXR照準ポッド。赤外線監視装置とレーザー照準装置及び高解像カメラを統合した器材で航空自衛隊ではレーザーJDAM精密誘導爆弾照準や超低空侵攻時の暗視装置として使用する他、赤外線感知能力を活かした空対空戦闘にも資する装備で、ロッキードマーティン社製でアメリカ空軍が運用するAN/AAQ-33を採用、2019年より試験が開始された。
移動用多重通信装置O/H-J/TRQ-506。要撃管制通信を司る基地固定用多重通信網が攻撃された場合に備える見通し外通信装備で、移動用多重通信装置O/H-J/TRQ-504後継として2012年より配備開始となりました。空中線装置2両と通信装置により構成される、写真は千歳基地第3移動通信隊のもの。こうした形で本年も数多くの新装備と巡り合えました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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