今日は 長男の26歳誕生日。
26年前の5月28日も 気持ちの良い日和だった。
今朝、お弁当を作りながら
26年前に長男を出産したのは
私が26歳のときだったと 気づいた。
そりゃ、52歳にもなるわな。と苦笑い。
幸せな一年になりますように。
村上春樹 「猫を棄てる」読了した。
高校生の頃から 熱烈ハルキストを自称しているが、
こんなようなタイプのものは 初めて読んだ。
ハルキ小説は とくに初期のものは匿名性の高いもので
いつも「僕」という一人称、
登場人物も そのあたりにいないような名前だし
どこの時代の どこの場所なんかが
あまりはっきりしていない。
そんなところが 世界各国で受け入れやすかったのかも。
自分の生活や家族のことは あまり公表されないし
(というか、ご自分もほとんどメディアに出られない)
ファンになったあと、ずいぶん長いあいだ、
村上春樹氏の顔すら知らなかった。
その春樹氏が ご自分のお父さんとのことを
回想されている随筆だった。
小さな本で でも、装丁も挿絵も素敵で
とっても贅沢な本。
内容も、心にしみる印象的なものだった。
あまり詳しくは書かれていなかったけど
どこの家でも、
世界的大作家の家でも、
言わないだけで
家庭内のいろいろな「陰」の部分があるんだなと思った。
それにしても、村上春樹が
こんな随筆を書くなんて 彼もトシをとられたんだと
改めて感じる。