石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

花になり 根になり

2008-03-09 23:37:37 | Weblog
風はまだ少し冷たいけど
あったか~いポカポカした良いお天気だったね

冬のトレーニング期間を経て
久しぶりの長男ヨシ(中1)は野球の試合
亀岡まで観戦に行ってきた。
ポカポカ陽気のなか、生き生きと動くユニフォーム姿を
ポーっと 目で追いかける何でもない幸せ
でもこれが極上の幸せなんだろう、きっと

次男ケイ(小6)の担任の先生は
ほぼ毎日のように学級だよりを出してくださる。

クラスの子供たちの作文や詩や絵が
びっしりと掲載され
毎日、読むのを楽しみにしている。

小学校6年生が これほどのことを考えるのか
大人の私が感心することも多々あり
自分の子供のも もちろん、興味深いのだが
他所様の子供さんの感性の豊かさ・想像力の大きさに
目をみはることがある。

最近、あいだみつおさんの詩を習って
それについて気付いたことを書いていた。

花は美しいが、目に見えない地面の下で
一生懸命、根っこが支えてるよ・・というような
内容の詩だったようだ。
それについて 花が自分だったら根は誰だろう・・
自分が根っこになったことはあるか・・というテーマだった。

次男ケイは 根っこは「両親だと思う」と書いていた。

「自分が生きているのは全部両親のお陰だからです」
「学校に行けるのも習い事ができるのも
 全部、両親が働いているからです。
 当たり前のように食事を作ってくれているので
 根っこは両親です」
   親ばかでゴメン
 読んでいて嬉しくて目頭が熱くなっちゃった

たくさんの子が両親が根っこで自分を支えてくれていると書いていた。
以下、抜粋。

「根は学校です。学校に行くとかしこくなれるし、 
 学校があるから朝もちゃんと起きられる」

「友達が根です。困っているとき、緊張しているとき
 支えてくれるのは友人だからです。」

「根は、ただ支えているだけでなく、支えながら
 栄養を与えているのがすばらしいと思う。」

「何かに支えてもらわないと ひとりでは生きてはいけない。
 ひとつの花をさかせるには たくさんの支えが必要だ。」

「花がきれいに咲けるのは 見えないところで
 一生懸命支えてくれる根っこがあるから。
 自分は 根になりたい」

「見えないところで 支えてくれている人たちに
 感謝できる人間になりたいです」

「自分が花だったら、 根っこも自分だと思います。
今、自分が生きていることは 将来の自分を支えることだから。


どうですか!!
まるで、何か人生訓の本を読んでるみたいでしょ
特に 最後の子供さんの考え方、たかだか12年生きただけで
どうして そこまで悟ってるのと心底、驚いた。

私が花だったら・・
たくさんの人々が根っこになって支えてくれている。
家族・友人・親兄弟・親戚・会社のひと・先祖
そんな人達に感謝できる人間でありたいし
自分も、見えないところで人を一生懸命支える根っこに
なりたいと思う。

ひとが華やかに成功し、素晴らしい幸運に恵まれたときに
その人と共に心の底から喜び、嬉しいと感じられる
そんな人になりたい

これは 口でいうほど簡単ではない。

人間って 神様じゃないから
人の幸せを羨ましく思ったり 
妬んだり嫉いたりしてしまうことがある。
どうせ・あの人は・・とか
だって・あの人は・・とか
その人のサクセスを手放しで素直に
喜べないことが往々にしてあるものだ。

でも、逆に自分がそういう幸せな状況になったとき
心のピュアな人が一緒に喜んでくれるのは
ものすごく嬉しくて有難いこと。
その人の器量がレベルの高いものなんだと知る。

自分にゆとりや余裕があり
人間的にレベルが高くないと 
なかなかできないことである

花になって咲きほこり
根になって一生懸命支え
自分を磨いてレベルを高める
あ~忙し



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今夜、すべてのバーで

2008-03-08 00:18:40 | Weblog
中島らもファンのKさんから貸していただいた
「今夜、すべてのバーで」(中島らも著)を
読んだ。



中島らもの本は初めて読んだのだが
まず思ったことは 文章が非常に上手!
読みやすい、わかりやすい
この本でも吉川英治文学新人賞と
日本冒険小説協会大賞特別賞を受賞されている。

以前、読んだ らもの奥さんの本
「中島らもとの35年」の年譜と照らし合わせると
アルコール中毒や鬱病とで
入退院を繰り返している頃の作品のはずなのに
この明晰さは 何なのだ・・と感嘆してしまうほど
無駄のないすっきりとした小説だった。

さすが、名門灘高校を8番で入学した
天才肌だ・・と思った。

アルコール中毒の患者を主人公にした
こんな冷静な小説も初めて読んだ。
らもさん自身がアル中だったからこそ
書ける、このリアルな内容

この小説に らもさんの人生観が溢れている。
人生に対する刹那感が。

作中、ひとつの詩が出てくる

「この杯を受けてくれ
 どうぞなみなみつがしておくれ
 花に嵐のたとえもあるぞ
 さよならだけが人生だ」

ふぐを知らずにメザシ食って百まで生きるか
ふぐの肝食って、酔って眠る方を取るか

メザシ食って長生きしようとしても
台風で看板が飛んできて
そいつに当たって死ぬかもしれない
それにビクビクして暮らすくらいなら
今晩酔っ払って眠れる方を選ぶ
明日の朝目がさめるかどうかなんて
知ったこっちゃない


これこそ、らもさんの人生観

人間の本能なんじゃないかな、とも思う。
訓練や正義感や理性・・
その他もろもろのことで 封じ込めているけれど
人間って ふぐの肝を食べて眠りたいものなんじゃないのかな

人間、いろんな欲があり、弱さがあり、
なんとか理性で抑えているが
それが垣間見えるほうが 
人間らしい魅力がある。

例えるなら・・・
バレエのために一切肉を食べない草刈民代
美声のためにコーヒーと夜更かしを絶つ松田聖子
マクロビオティックに懸命に励む美人
よりも

美食&お酒とダイエットの両立に四苦八苦する林真理子
自分の遊びを第一優先にスケジュールを立てるYOU
自分の美貌よりも友人と飲む酒・・というキョンキョン

私が友人になりたいと思うのは
後者のほうだと思うから。

アルコール中毒にならぬ程度に
お酒という人間の弱さに溺れてみてもいいかな。
人生に対して そんなにストイックにならず
明日なくなってしまうかもしれない命
精一杯楽しんで生きて
刹那感を常に感じて・・

Kさん、良い本をありがとうございました


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あじさいの碑

2008-03-07 14:14:21 | Weblog
うちの家業は 石屋さんで
主な仕事は お墓の仕事なんですが
記念碑を建てる仕事もちょくちょくやっている。

いろんな自治体や地域・学校・有志のかたで
いろんな記念に 石碑を建てられる。
それぞれに みんなの熱い想いが込められ
お墓の荘厳さとは また違った感動をいただいている。

今回、舞鶴市立城南中学校同窓会よりいただいた感動の仕事
あじさいの碑



数年前、白血病で入院していた二人の小学6年生。
同じ病気でおない年のこの子たちは
来春には 城南中学校に入学する予定であった。

親子ともども、中学校入学を夢見て
早く病気を治してふたりで一緒に城南中学校へ行こう!と
励ましあいながら 闘病生活を続けた。

秋が過ぎ、冬が過ぎ、そして桜をみることなく
ふたつの小さな命の灯は 消えてしまった。

二人を懸命に支えてきた医療センターの小児科婦長さんが
後日、城南中学校を訪れた。
二人が どんなに普通の中学生として
生きることを夢見ていたか・・を話され
持ってきたアジサイの木を差し出された。

二人の子供と婦長さんで育てていたアジサイ、
これを二人のいのちだと思って
どうか中学校のどこかに植えてほしい

挿し木されたアジサイを 生徒会で毎年
「いのちを大切にする運動」として手入れし、
梅雨の時分になると 見事な花をさかせて
人々の心を華やかにさせてくれるそうだ。

今回、その記念碑を同窓会で建てることになり
お世話させていただいた。
私の母校でもある中学校。
私にも今、小学校6年生の子供も中学校3年生の子供もいて
巣立ちの時期にきているので
希望に満ちて 病気と闘っていた親子の気持ちが
痛いほどよくわかる。
どうか、アジサイの花になって
思う存分、グランドを駆け回ってね!そんな想いでいっぱいになる。

婦長さんや校長先生、生徒のみなさん
同窓会の世話人さん・・そんなたくさんの方々の
手をわたり 優しいきもちが石に刻まれたことが
本当に嬉しいなあと思う

もし、城南中学校の前を通って アジサイを見かけたら
ふたりの小さないのちを思い出してください

以下、碑に彫刻した文章です

アジサイの碑

とどけ
   永久の思い
         紫陽花と共に


アジサイの花が咲いたら 僕らのことを思い出してください

「城南中の制服を着て学校へ行く」
そんな、なんでもないことが僕らの夢でした。
病室の窓から見えるアジサイに励まされ
僕らは精一杯病気と闘った。
・・でも、その夢はかなわなかった。

今、僕らの心はアジサイの花となってここにいます。
人の手から手へと運ばれ育てられ
こんなに大きくなりました。

お弁当を食べている君たちが見えます。
試合に負けて泣いている君も、
グラウンドで大縄をとんでいる君も、
単語をいっしょうけんめい覚えている君も。

「生きている」って、なんてすばらしいことなんだろう。

     早くして逝った少年と少女に思いを馳せ
     生徒らが、夢と希望をはぐくみ
     いのちを輝かせることを願いこれを刻む

       平成20年 3月 舞鶴市立城南中学校 同窓会


3月9日(日)は この碑の除幕式が行なわれます


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風邪ひきました

2008-03-06 19:37:06 | Weblog
昨日は 24節気の啓蟄(けいちつ)
土のなかにもぐって,冬を越していた虫達も
暖かさを感じて顔を出すという 
春の目覚めのはじまり

長女も無事 府立高校入試を終え
やれやれ大事が終わった

なんだか気分的にもウキウキして
飛び跳ねたいような日だったのだが・・

突如として 夕方からひどい下痢と嘔吐が始まった

化粧も落とさず、7時頃から布団にはいり
繰り返し襲ってくる嘔吐に もうフラフラ・・
そのうち、気持ち悪い悪寒が。
38度も熱があるではないか!!
今日は お医者さんへ行き、一日中寝ていた。

インフルエンザではなかったけど
元気が取り柄の私は ここ数年、こんなひどい風邪を
ひいたことなかった。
人間、やはり健康第一
部屋の片付けさえも しんどくてできない

でも、たまの風邪なので 主人も子供たちも
本当に優しくて、頼りになって
心配してくれて
存分に甘えさせてもらった
たまに風邪ひくのいいかも

さあ、今日も早めに寝て
元の元気な私に戻らないと
季節の変わり目、みなさまも体に気をつけて・・
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ありがとう集会

2008-03-03 23:53:39 | Weblog
昨日の日曜日は 子供の通う小学校の「ありがとう集会」だった。



卒業間近の6年生を1年生から5年生までが
お祝いする学芸会
いつも子供たちの安全を見守ってくださる地域の方や
お茶やお花を教えたり、読み聞かせボランティアを
してくださる地域の方も招待し
手作りの「ありがとう!」を贈る会

子供たちの可愛らしさが溢れ出す
ほのぼのした会である。

4人も子供がいると
ほんとに学校に愛着が出てくるし
ステージに立つあの子もこの子も
知ってる子ばかりで
思わず微笑がもれてしまう

私達6年生の保護者も今回、ステージの上に立ち
キロロの「未来へ」を歌った。
ぼーっとしてたら、幕が開いたときには
一番前の一番真ん中になってしまっていた。

そこから見下ろす風景は 何とも懐かしい
見覚えのある景色だった~
ずらっと並んだ全校児童
横っちょに来賓や先生、
後ろに父兄

気恥ずかしくて 寂しくて
歌声も涙声に。

こんなに可愛い小学校生活も
次男はあと数日になってしまった。
またお別れの季節がやってくる
コメント (1)
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