J2入りへの条件としてファジは、「地元企業の出資などによる経営基盤の強化の整備」が求められています。この「地元企業の出資」という部分に興味を持ったので、いい事例を調べてみました。
Jクラブには、地元企業の出資によって支えられているクラブが多いです。Jクラブの前に、ファジと同じカテゴリで、順位が一つ違いという「近い」チームに、すごい事例を発見しました。その「会社概要」を見てみると、Jリーグが望むクラブ像が、自分なりに伝わってきたように思えました。そのJFLクラブは、カターレ富山です。
カターレ富山公式HP:http://www.kataller.co.jp/
昨年設立された運営法人である㈱カターレ富山は、資本金が6,300万円。出資企業は計25社。元々の2クラブの親会社であるYKK㈱と北陸電力㈱を筆頭に工業系企業中心に地元有力企業がズラっと並んでいます。 地元マスコミから北日本新聞社、北日本放送、チューリップテレビ、富山テレビ放送。地元銀行では富山第一銀行と北陸銀行。地元交通機関として富山地方鉄道㈱。資本金283億円の三協立山アルミ㈱などの他に、あの㈱ゴールドウィンとジェネリック医薬品の日医工㈱の名前が見えます。全くすごい顔ぶれです。
企業一覧を見るだけで、こちらのクラブが地元企業に支えられてクラブが運営されていることがよくわかります。
カターレ富山公式「会社概要」ページ:http://www.kataller.co.jp/club/company/index.html
役員の面々もすごいです。初代社長には地元に本社を置く大手IT企業の㈱インテックグループ会長が就任されています。㈱インテックの資本金は何と208億円。こちらもすごいです。7人の取締役には、YKK㈱、北陸電力㈱の他に北日本新聞社、日本海ガス、トナミ運輸。2人の監査役には、北陸銀行と県サッカー協会と、それぞれのトップが就かれています。すごい陣容です。
これを見ると、社長を中心に、地元マスコミも含めて11人の地元企業から就いている役員によって、運営会社の経営が進められていることがよくわかります。
㈱インテック公式HP:http://www.intec.co.jp/
スポンサーページを見てみました。ユニフォームスポンサーからサポート法人まで、ズラっと法人企業ばかりが並んでいます。小さい字でびっしり会社名がたくさん並んでいます。
カターレ富山公式「スポンサー」ページ:http://www.kataller.co.jp/club/sponsor/index.html
まあよそはよそ、ではありますが、富山のビジネスパワーを正直感じました。「地元企業の出資」シリーズその1でした。
カターレ富山関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080301