リスペクト(事例紹介)コラムです。
先日のJ1リーグ戦で鹿島さんが前期首位を決められました。おめでとうございます。当ブログでは「第1ステージ優勝」という言葉は使いません。H&Aの原則を守れないアンフェアな大会構造、ファン・サポーターから認知されていない天下の悪法です。ただ、先日の記事にあったように早ければ来シーズン、遅くとも2019年シーズンには終わる制度だと思っています。
ただ、優勝(前期首位)は優勝。昨シーズンも紹介させていただいているので、優勝チームの事例紹介という形で取り上げさせていただきます。やはり、なかなか鹿島さんの今回の強さを分析したコラムが無かったですが、一つだけありました。「神紅堂コラム」です。以下、抜粋して紹介。
【なぜ鹿島はファーストステージで優勝できたのか?】
昨シーズン途中でセレーゾ監督を解任した鹿島は、石井コーチが新監督に昇格。石井監督は、堅い守備を基本とした鹿島本来のプレッシングサッカー、ポゼッション・カウンターを使い分ける柔軟な攻撃スタイル、そして各ポジションでの熾烈な競争をチームに持ち込み、見事チームの建て直しに成功。今シーズン確立させた石井アントラーズのスタイルは、セレーゾ監督が作り上げた石垣の上に、強固な城を築きあげたようなもの。セレーゾ監督の時間をかけたチーム育成と世代交代の試行錯誤がなければ今回の優勝は成し得えず。
このクラブには、伝統のジーコスピリッツが脈々と受け継がれ、例え苦しい時期があったとしてもそれを乗り越えて再び成熟した黄金期を迎えるという常勝クラブたる理由が存在。
【鹿島優勝の理由①盤石の守備力】
鹿島前期優勝の理由は、まずは強固な守備の完成。前期17試合で失点はわずか10失点で、9試合が無失点試合。失点が無ければ負けないのはもちろんだが、例え1-0でも「勝ち切ってしまう」のが常勝鹿島の強み。これまでタイトルを逃してきた7シーズンは、「無駄な失点を積み重ねた」7年であり、まさにディフェンスラインの世代交代の時期。ここに来てついに昌子、植田という次世代を担う鹿島の看板CBが育ったことによって、鹿島伝統の「固すぎる守備」が完成。
【鹿島優勝の理由②金崎を軸とした攻撃の形】
積極的で貪欲な攻めの姿勢、決定力、そして労を惜しまない前線からのチェイスと、もはや鹿島の優勝にとって金崎選手は欠かせない存在。粘り強い交渉で一度はチームを離れた金崎を呼び戻した鹿島フロント陣のファインプレー。鹿島は金崎選手を軸に、様々な試行錯誤から、相棒に土居、一列後ろにカイオ、遠藤という4枚の攻撃ユニットを確立。高さこそないが、テクニックとスピードに秀でた4選手。ここに、ボランチ柴崎、小笠原、両サイドバックが効果的に絡むことで、鹿島の「より直線的にゴールを目指す」多彩な攻撃が形成。
【鹿島優勝の理由③的確な補強と選手育成の結果】
鹿島の戦力は、近年になく充実。曽ヶ端、小笠原らベテランを軸に、急成長を遂げている若手CBの植田選手と昌子選手。その脇を固めるのは、移籍組の西選手と山本選手。この2人のインテリジェンスが、CBを育てられた一つの要員。今シーズンから10番を背負う柴崎、土居選手やカイオ選手を筆頭に、鈴木、杉本、伊藤の3千種など「育成の鹿島」を象徴する若手が次々とトップデビューを果たしているのは、将来に向けて非常に明るい材料。まだベンチ外には三竿選手や久保田選手など楽しみな逸材が残っており、彼らが順調な成長曲線を描いてくれれば、鹿島の未来は安泰。また、曽ヶ端選手に競争意識を植えつけた櫛引選手、見事に昌子不在の穴を埋めたブエノ選手、中盤の貴重な戦力である永木選手など、的確な補強もまたチームの力になったことは言うまでもないと締めくくっています。
まずは前期首位おめでとうございます。世の中では「1stステージ優勝」と一部盛り上がっていますね。でも、真の優勝ではありません。後期も首位で終わり、年間勝ち点も取ってこそシーズン優勝です。もし、某黄色いチームが力が及ばなかったら、ぜひ鹿島さんに完全優勝を目指して欲しいと思います。そして、「やっぱ、2ステージ制っておかしいやろ」と日本国民に思わせて欲しいです。という話を去年は浦和さんにしてたっけ。この2ステージ制はCSでは勢いに乗った後期首位チームが有利とずっと言われてきています。中途半端な前期首位よりも、どんと完全優勝を遂げて、天下の悪法を吹き飛ばしましょう。当ブログとしては、某黄色いチームにシャーレを掲げて欲しいのですが。
鹿島さんは2014年からいろいろとありましたね。2014年はシーズン3位で、ACL出場を決めたのに、ナビスコ杯と天皇杯で惨敗。2015年は前期で8位、後期もふがいない内容で、シーズン途中で石井新監督に交代し、ナビスコ杯の1冠を獲りましたね。セレーゾ監督はいわば2ステージ制の犠牲者なのかもしれません。調子が狂ったのでしょう。石井監督の手腕は本物のようですね。
さて、後期と天皇杯では黄色いチームもやってもらわなければいけませんねと書きましたが、みや長さんブログを読むと、本気でACLとありました。2011年の時も、確か5位以内が目標(個人的には3位以内だったかな)で、優勝してますから。すいません、鹿島さんと関係ない話で締まってしまいました。
神紅堂ブログ該当記事:http://shikawo.com/j-tv-kashima/
J1鹿島関連⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160111
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151106
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150807
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140714
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140705
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140503
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