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地域に溶け込む川崎フロンターレ64

2016-07-16 00:56:41 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
やはり、そろそろ大御所に登場していただかないといけません。先日のアウェーPVでもしっかり、スカパー!の番組紹介で「高田スマイルフェス」の映像が出てきて、レベルの違いを実感していました。他の参加者はスルーしていたと思いますが、やはりインパクト大きかったなぁ。ああいうのを日本全国のJクラブがやれば、日本はいい国になるし、日本サッカーも強くなる(川崎さんは現在首位)としみじみ思い、逆にふと、「何で何もできんのかのう・・・」と個人的にまた頭を抱えてしまった次第。その「高田スマイルフェス」のレポが、フロンターレ日記に出ていました。以下、抜粋して紹介。

【全体概要】
 東日本大震災が発生した2011年から今年で5年という節目の年を迎えた陸前高田市と、今年がクラブ創立20周年という節目の年を迎えたJ1川崎。
昨年9月にはこの両者が「高田フロンターレスマイルシップ」という友好協定を結び、この協定に基づく様々な活動を行いながらより深い絆を構築。7月3日(日)に両者が一体となって作り上げたイベント「高田スマイルフェス2016」を陸前高田市にある上長部グラウンドにて開催。
 この「高田スマイルフェス2016」に向けて、高田スマイルフェス実行委員会(構成団体:陸前高田市/陸前高田サッカー協会/川崎フロンターレ/陸前高田フロンターレサポーターず)では、今年1月から毎月1回(約3~4時間)の実行委員会を実施して準備。

【アウェー仙台戦のPV開催】
 イベントの前日に「キャピタルホテル1000」にて、アウェー仙台戦のパブリックビューイングを開催。この目玉は「選手と一緒に観戦できる」ところ。今回は中野、安藤、狩野、板倉、高木の5選手が参加し、司会はJ1川崎特命大使 中西哲生氏と、応援番組MCの木村朱美さん。
 試合前には中西氏の試合のみどころ解説や、ハーフタイムでは中野選手と安藤選手から前半の振り返りや、後半に向けての戦い方などをコメント。試合は3-0でJ1川崎の勝利。最後に選手、中西さん、木村さんとツアー参加者で記念撮影。
     
【高田スマイルフェス】
 「高田スマイルフェス2016」は5つのエリアで構成。
①アトラクションエリア
 高田の子どもたちが試合までの時間を楽しめるようにサッカーアトラクションを用意。中でもフロンパークでお馴染みの「バナナフリーキック」が人気。その他、キックターゲット、シートチャレンジ、サッカーボーリング。すべてのアトラクションでスポンサーのドールから景品を提供。他にもゲーフラ作り教室も実施。
   
②物産エリア、③物販エリア
 選手ベンチの裏のスペースには陸前高田、川崎、仙台より、選りすぐりのグルメを集結した物産エリア16テント25業者、その逆サイドにあたるクラブハウス横のスペースには物販エリア6テント9業者が参加。広田湾漁業組合など地元業者が出店した陸前高田の物産、ご当地グルメが目白押し。
 このイベントの特徴として忘れてはいけないのが仙台、川崎側からも出店しているということ。そして、ステージで餅まきを終えたソンリョン、井川、武岡、エウシーニョ、車屋、エドゥアルド ネット、新井の7選手が、高田側の各売店に臨時店長として飛び入り参加。ちなみに、普段スタグルを食べる機会が少ない選手たちは、ここぞとばかりに各飲食店へ向かう姿も見られましたとか。
     
④ステージエリア、⑤フィールドエリア
 ステージエリアではステージプログラムも充実。開会式直後に行われた、景品名が書かれた紙が入っている餅袋もまく「餅まき」はかなりの盛り上がり。
まずは「よさこい」。岩手県内で活動する2チームの演舞。「Sunny柴田」による大道芸。ステージ後も会場の各所でパフォーマンスを披露。東京から参加した「球舞(キューブ)」のリフティングパフォーマンス。気仙中学校生徒による「喧嘩太鼓」の演舞。
 フィールドエリアでは、「東北人魂&Jリーグサッカーレクリエーション」を実施。元Jリーガーの久保竜彦氏、本田泰人氏、小松原学氏、J1川崎U-15の高田コーチも参加。幼稚園児から大人まで男女約300名が参加し、途中からはJ1仙台平瀬アンバサダーも私服で急遽参加。 
 続いて、「川崎フロンターレ選手会サッカー教室」と「風間監督・中高生サッカー教室」を実施。選手会のサッカー教室では、高田FCの子どもたち約50名が参加。風間監督のサッカー教室では地元の高田第一中、高田高、大船渡高の約70名が参加。
   
【J1川崎対仙台のスマイルドリームマッチ】
 リーグ戦の翌日のため、出場メンバーは前日のリーグ戦に出場していない選手が中心だが、先発には前日のJ1仙台戦でJ1初ゴールを決めた三好選手も出場。30分ハーフで行われた試合で、1-1で終了。試合後「ナオト・インティライミスペシャルLIVE」を開催し、最後に閉会式。
J1川崎「フロンターレ日記」該当記事②:http://www.frontale.co.jp/diary/2016/0707.html
J1川崎「フロンターレ日記」該当記事①:http://www.frontale.co.jp/diary/2016/0710.html

 フロンターレ日記にはオフィシャルグッズショップ「アズーロ・ネロ」の出張販売レポが載っていました。付加価値の低いパターンだったら、チャリティーグッズは皆無で、自分達のオフィシャルグッズのみを売るパターンでしょうが、読んでみるとチャリティー色が満載でした。もちろんほとんどがチャリティー活動でしょう。さすがです。チャリティー色が低いところも、こちらをしっかり見習って欲しいです。以下、抜粋して紹介。
   
【ユアスタ(アウェー仙台戦)】
 J1仙台とはお互いのホームゲームで緩衝地帯を作ら、コンコースもホーム・アウェイ関係なく、来場者が一周できる貴重な間柄。仙台とのコラボキーホルダーを販売。今年はふろん太、カブレラ、ベガッ太くんの3体揃い踏みのデザイン。
【高田スマイルフェス】
 高田スマイルフェスTシャツ(人気アウトドアブランド「CHUMS」とコラボ)、 高田スマイルフェストートバック、高田スマイルタオルマフラー、熊本チャリティTシャツを販売。 
J1川崎「フロンターレ日記」該当記事:http://www.frontale.co.jp/diary/2016/0711.html

 仙台さんと緩衝帯を設けない関係というのがスゴいですね。そんな話は他に聞いた事がありません。しっかり熊本チャリティーを取り扱っているところがさすがと思いました。普通なら自分のところのホームゲームでの取り扱いまでのところ、川崎さんは東北地方の被災地にも熊本支援グッズを売りに行かれるという行動力の高さです。ここまでの行動と比較して、取り扱っていないところは何なのかなと個人的に思うところも出ました。
 改めて、川崎は異次元の付加価値の高さを感じます。Jクラブもなかなかここまでの事はできないし、そこまでの価値観も持てないでしょうが、一つでもこの域に近づいて欲しいし、個人的には、当ブログの独自評価基準の「Jクラブの付加価値」に合致するクラブが増えればと思っています。当ブログでは優れた「御三家」(正確には2+1)があります。川崎さん、湘南さん、山雅さんです。これはチームのプレースタイルがどうこうとか、財務状況がどうこうとかは全く関係ありません。百年地域に根ざし、地域の宝となる公共財かどうかというところです。
 財務状況がうんぬんの部分では、メインスポンサーの動向もあり、正直将来が保証されていないところがあります。過去の横浜フリューゲルスしかり、昔のベルマーレ平塚しかり。でも、こういう地域に根差した文化の部分は、地域全体が支えるので、将来が保証されると思います。至らないところはぜひ川崎さんをお手本に頑張って欲しいと思います。川崎さんについて、読む前と読んだ後は予想以上の中身の濃さにいつも驚きますね。
J1川崎関連:626160595857565554535251504948474645444342414039383736353433323130292827262524232221 

コメント
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