リスペクトコラムです。
少し遅いタイミングとなりましたが、鹿児島さんがJ3に降格されました。1季での降格という事でとても残念です。鹿児島県といえば、名門高校もあるサッカーどころ。元日本代表の遠藤さんも鹿児島出身。
降格の背景をリスペクトしようと、いろいろネットを探しましたが、なかなか出て来なかったです。もう少し取り上げて欲しかったです。そんな中で1つだけ、J3降格の要因について触れているコラムを見つけました。リスペクトさせていただきます。
【鹿児島のJクラブ、一年でのJ3降格を余儀なくされた「3つの要因」】
〔解決できなかった戦術的課題〕
「(鹿児島ユナイテッドFCは)サイドバック(SB)を高い位置に上げる攻撃的な戦術を採用していました。サイドバックを積極的に前に出すことで、中央で数的有利を作り、主導権を持った攻撃をしようとした意図は理解できます。
しかし、これが守備において大きな穴を生む結果となりました。カウンターを受けた際にサイドバックの不在が頻発し、そのまま失点に繋がる場面が多く見られました。また、守備時にサイドバックがいたとしても、その守備力が十分でなかったことから、脆弱性が常に露呈していました。シーズンを通してこの問題の改善は見られず、監督が交代しても根本的な修正がなされることはなく、同じ問題が繰り返されたのです。
〔戦術的柔軟性の欠如〕
「次に、戦術的な柔軟性の欠如も大きな要因でした。鹿児島はJ2の中でも予算規模が下位に位置しており、戦力的にも限界がありました。しかし、その状況下であっても、同じ戦術を採用することが多く、相手チームに容易に解析され、対策を講じられることが多くなりました。特に上位クラブとの対戦では、鹿児島の戦術は通用せず、結果として苦戦を強いられる試合が続きました。戦力が限られている中で、もう少し戦術に変化を加え、柔軟に対応することが求められていたのは明らかです。しかし、その対応がなされることはなく、シーズンの多くの試合で主導権を握ることができませんでした。
〔クラブの方針と現実の乖離〕
さらに、ピッチでやっているサッカーとクラブの方針との乖離も不振に拍車をかけました。クラブとしての目標はあくまでJ2残留であったにもかかわらず、試合では攻撃的なサッカーを展開し、主導権を握るスタイルを追求していました。もちろん、それ自体が悪いわけではありません。サッカーのスタイルは千差万別で、いいスタイルも悪いスタイルもありません。しかしながら、結果が伴わない状況で、改善の兆し見られないままシーズンは進んでいきます。恐らくクラブも監督交代で、そこを修正しようと試みたのだと思います。
実際、一時は監督交代によって状況が改善したかに見えましたが、夏の中断期間明けから急速にパフォーマンスが悪化。守備の立て直しを図った浅野哲也監督の就任後は失点と得点の平均値は改善されました。しかしながら6月末から約3ヶ月間、1つの引き分けを挟み10連敗と低迷。結果として当初の戦術に戻るしかありませんでした。このように、クラブの方針と実際のプレーとの不一致が戦術の一貫性を欠かせ、混乱を生じさせました。」
なかなか鋭い指摘なのではないでしょうか。監督が自分の戦術にこだわり、周りが見えていないまま継続し、気が付いたら降格争い、そのまま降格というパターンを数多く見てきました。鹿児島さんもそうでしたか。守るか攻めるかという戦術。クラブは守りたいが、監督は攻めたい、監督を交代させてもすでに遅しという事ですね。しかも戦術に柔軟性が無いですか。リアクションサッカーと逆ですね。監督は浅野監督のままなんですね。とにかくすぐにJ2に戻ってきてください。他に何か鹿児島さんのいい情報はないかなと観ていたら、障がい者支援の素晴らしい事業を発見しました。
【第21回全日本知的障害者サッカー選手権大会’24チャンピオンシップ優勝に伴う鹿児島県県知事表敬訪問】
「本日、塩田康一 鹿児島県知事に、クラブ代表徳重剛、鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ監督泉谷光紀 、キャプテン原良田龍彦が表敬訪問し、第21回全日本知的障害者サッカー選手権大会’24チャンピオンシップ優勝の報告をいたしました。」
【フューチャーズについて】
「■ 設立趣旨
2019シーズンより、知的障がい者サッカーチームとして、『鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ』を立ち上げました。クラブは、『鹿児島をもっとひとつに。』をクラブスローガンとして活動しています。以下の観点から、今回の立ち上げに至りました。
・サッカーをしたい人に対して、プレーする環境を創出。
・鹿児島ユナイテッドFC U-15、U-10などとの強化試合の実施により、2020年に鹿児島で開催する第20回全国障害者スポーツ大会に向けての強化。
・フューチャーズの選手がトップチームの運営補助等を行い、社会との繋がりを深める。
・鹿児島ユナイテッドFCアカデミー(U-18、U-15、U-10)選手が、フューチャーズの運営を補助・サポートすることにより人格形成の一助となる。」
クラブで知的障がい者サッカーチームを持たれているのですね。それにしても全国優勝というのは素晴らしいですね。やはり、こういうところでてっぺんを獲る存在があるのは大きいです。「鹿児島といえば知的障がい者サッカー」という代名詞になりますから。これからも更に磨きをかけて、天下無双の存在となり、全国の障がい者の方々に勇気と元気を与えて欲しいです。
そんな鹿児島さんと、地元岡山が今季最終戦としてアウェーの地で対戦します。さて、岡山が勝ってプレーオフのホーム開催を勝ち取るか、鹿児島さんが意地を見せてくるか。いよいよあさってですね。
J2鹿児島関連⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231226
〃 ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220813
〃 ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210813
〃 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20191230
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181202
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170827
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160319
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130813
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080922
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051012
#がんばろう石川 #がんばろう能登